《近畿編》
「瑞宝単光章」受章の料理人・大田忠道氏が、人生の集大成としてはじめた有馬温泉に佇む小さな料理旅館「天地の宿 奥の細道」。新旧あわせた職人技が光る創作料理は、体に優しく元気になれると評判だ。ゲストの目の前で一つひとつダシ巻き卵を焼き上げるなど、パフォーマンスとともに提供される豊富なメニューが取り揃う。なかでも、宿名物のすき焼き雲海鍋は、雲海に見立てた綿菓子が鍋にふんわりと盛られており、一見、氷のように見え、ゆるやかに溶けていく様子は身を乗り出したくなるほどだ。
最近の温泉宿では、湯殿や温浴設備に力を入れ、ゴージャスな湯浴みを堪能できる施設も増えています。宿の立地を活かした風呂では、大海原に沈む夕日を眺めながらの湯浴みを楽しめたり、大自然のなか、大切な人と満天の星を見上げながらの湯浴みをできたりと、シチュエーションもロマンチック。また、貸切風呂では、湯殿のほかにゆっくり休める専用リビングがあったり、サウナや岩盤浴が付いていたりする贅沢な施設もありますよ。