《九州編》
宮崎県随一といわれる京町温泉郷にある、大正4年創業の老舗温泉旅館。“のんびり落ち着ける庶民的な宿”を謳い、実家に帰ったように寛げる和室・洋室の客室や、自家製野菜を使った料理で温かく迎え入れてくれる宿だ。“すっぽんぽん風呂”の名で呼ばれる露天風呂など館内にある湯処では、京町温泉の湯を宿泊客は24時間楽しめる。源泉掛け流しの単純泉ですっきり入れると評判で、日帰りでの利用者にも人気が高い。京町温泉駅から徒歩約4分、南九州の分岐点・えびのICからは車で約7分というアクセスの良さも嬉しい。
近年では、湯処にさまざまな趣向を凝らした施設も増えてきています。貸切風呂を複数備え、檜の風呂や壺風呂、岩風呂などと、それぞれ趣の異なる湯船を取り揃えている湯宿もあるので、宿の中で湯めぐりするのもまた楽しそうですね。また、サウナやジャグジー、岩盤浴といったスパ施設や、専用の湯上がりラウンジを設けている施設もあります。興味のある湯宿を探して、“命の洗濯”をする湯浴み三昧の旅に出かけましょう。
大分県・久住山系のふもとに広がる自然豊かな約3万坪の敷地に、茅葺き屋根の母屋を中心にして、旅籠長屋タイプの客室と一戸建ての離れが点在する宿房。地産地消の食材を使った料理が大きな魅力になっており、渓流の宝石といわれるエノハ(ヤマメ)や「おおいた豊後牛」をはじめとする地物、季節ごとの旬の山の幸、自家菜園の地野菜やハーブ、平飼い卵などを使った創作料理を楽しめる。ソムリエが厳選したワインを常時50種類以上、約500本用意。好みに合わせて、食事との最良のペアリングをソムリエがアドバイスしてくれる。