【一度は食べたい！】ギフトにもおすすめの人気・高級スイーツ22選

知っておきたい、高級スイーツの歴史とマナー

もともとは、貴族限定のお楽しみとして親しまれていたスイーツ。庶民が憧れた高級スイーツの歴史や、お取り寄せする際のポイント、マナーをご紹介します。

高級フランス菓子が広まったのは、一人の美食家がきっかけ

高級スイーツといえば思い浮かぶのが、繊細で手が込んだ芸術品のようなフランス菓子。そのルーツは、実はイタリアにあります。イタリアの名門メディチ家の令嬢で、美食家としても有名だったカトリーヌ・ド・メディシスがフランスに嫁いだ時に、イタリアのケーキや砂糖菓子を作ることができるパティシエも同行させたことで、イタリア発祥のビスキュイやマカロン、砂糖菓子の技術がフランスに伝わり、次第にフランス人好みに進化していったといわれています。

中世時代のフランスは砂糖が大変貴重だったので、それを食べることができたのは貴族だけでした。庶民がお菓子を食べられるようになったのは、フランス革命以降。革命により職を失った貴族のお抱えパティシエたちが街中にお店を出し、裕福な市民の間に少しずつ広まっていったのです。

「日本の最中のようなお菓子」と紹介されたマカロン

日本でも人気のマカロンの原型はイタリア・ピエモンテ州の郷土菓子「アマレッティ」という焼菓子で、古代ローマ時代から作られていたとか。ふんわり泡立てた卵白、粉砂糖、アーモンドプードルを使用した焼き菓子の一種で、さっくりした外側の食感と、しっとりなめらかな内側の食感のコントラストが人気ですが、フランスでの正式名称は“やわらかいマカロン”という意味の「マカロン・ムー」（「マカロン・パリジャン」ともよばれます）。フランス全土では、マカロンのレシピは250種以上あるともいわれ、地方によって個性豊かなマカロンが存在します。

日本で初めてマカロンを発売したのは1968年、六本木に開業した「ルコント」という記録が残っています。ちなみにマカロンを日本で初めて紹介した雑誌は1974年の『ノンノ』で、「ダロワイヨ」のマカロンを「最中のようなお菓子」と紹介しています。

ウィーンを代表する高級スイーツ、ザッハトルテの争い

高級スイーツといえばフランスのイメージが強いですが、オーストリア・ウィーンを代表する高級スイーツに「ザッハトルテ」があります。チョコレートのスポンジの上にアプリコットジャムを塗り、表面全体をチョコレートの糖衣（フォンダン）でコーティングした濃厚なチョコレートケーキです。オーストリア宰相、メッテルニヒのお屋敷に仕えたフランツ・ザッハが1832年に考案したといわれています。

フランツ・ザッハの死後、息子のエドワードが、1876年にホテル・ザッハを開業し、ホテルのカフェの看板商品となりました。ホテル・ザッハでは今も初代と変わらないレシピで作られていますが、「デメル」が後にライセンス契約を取得して作るようになったことから、その差し止めを求める裁判に。現在では、ホテル・ザッハが「オリジナル・ザッハトルテ」を名乗り、デメルは単に「ザッハトルテ」と名乗ることで決着がついています。

日本の“三大銘菓”は、全て落雁（らくがん）

江戸時代から伝わる“日本三銘菓”をご存じでしょうか？

一つ目は、石川県金沢市の「森八」で作られている「長生殿」。加賀藩三代藩主前田利常公の創意と、小堀遠州卿の命名、揮毫により生まれたお菓子で、三百数十年にわたって愛され続けている和菓子です。後水尾天皇や徳川将軍家にも愛され、しばしば献上されたといわれています。

二つ目は、新潟県長岡市「大和屋」で作られている「越乃雪」。発祥は1778年（安永7年）、大和屋庄左衛門が病中の長岡藩の藩主を見舞うため作った、もち米と和三盆の白玉粉で作った落雁です。このお菓子を大変喜んだ藩主は越路の山々に降る雪になぞらえて「越乃雪」の銘を与えたとか。

三つ目は、島根県松江市の「風流堂」「彩雲堂」「三英堂」などの和菓子店で作られている銘菓「山川」です。文化3年（1806年）に江戸品川宿の伊勢屋越後大掾が、松江藩7代藩主松平治郷（不昧）の詠んだ歌「散るは浮き 散らぬは沈む もみじ葉の 彩は高尾に 山川の水」にちなんで創作した菓子とされています。

実はこの三品、すべて「落雁」。落雁とは米や大麦、豆や蕎麦、栗などなどの穀粉に、砂糖や水飴、少量の水を加えて木型に詰めて抜き取り、加熱乾燥させたもの。中央アジア発祥で、中国を経て室町時代に日本に伝わりました。江戸時代には、茶道が庶民にも広まったことにより、茶席の菓子として落雁が広く知られるようになったのです。

高級スイーツをお取り寄せする際のポイント

最近は、高級レストランのデザートに登場するようなクオリティのスイーツも、手軽にお取り寄せして自宅で楽しめるようになりました。ただ、そうしたスイーツは非常にデリケートなため、冷蔵や冷凍で送られてくることも多く、解凍時間や食べ頃の温度に気を配る必要があります。ギフトとしてお取り寄せする場合、相手が多忙な方だとそれが負担になる場合も…。常温保存ができるドライケーキやクッキーなどがプレゼントにはおすすめです。

また、高級スイーツのお店では、注文回数の多いヘビーユーザー限定で、特別なスイーツを販売したり、特別な値引きやセールを行ったりすることがよくあります。気に入ったスイーツがあったらそのお店を集中的に利用することも、お得にお取り寄せするコツといえます。

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高級スイーツ特集、いかがでしたか？　作り手のこだわりが凝縮された高級スイーツは、見ているだけでわくわくしますよね。ギフトやプレゼントにぴったりなスイーツを、ぜひ一度お取り寄せして味わってみてくださいね。