自然豊かな八女市は、全国的に有名な八女茶をはじめ農産物や加工品などの特産品も魅力です。また、手仕事のまちとしても歴史があることから、伝統工芸品も数多くあります。お土産としても評判が高い、八女市が誇る特産品をご紹介します。
文/若宮早希
自然豊かな八女市は、全国的に有名な八女茶をはじめ農産物や加工品などの特産品も魅力です。また、手仕事のまちとしても歴史があることから、伝統工芸品も数多くあります。お土産としても評判が高い、八女市が誇る特産品をご紹介します。
文/若宮早希
八女市を代表する名産品といえば八女茶。山間部の黒木町、上陽町、星野村をはじめ、市内全域でお茶の葉が栽培されています。八女茶の特徴はなんといっても高品質な玉露。「八女伝統本玉露」として昔ながらの稲わらで覆いをする、手間暇かけた方法で最高品質の玉露を栽培・製造しています。玉露は40~60℃のお湯で抽出すると、渋味のない甘さや旨味が引き出され、格別の味わい。全国茶品評会では23年連続で産地賞を獲得しています。
盆地や山間部など多様な地形を持つ八女市は、寒暖差があることからフルーツの栽培に適しています。市内では福岡を代表するブランドいちご「博多あまおう」や、オリジナルブランド「華たちばな」のみかんをはじめ、多彩な品種の果物を栽培。シャインマスカットやキウイフルーツ、桃、梨、いちじくなどもあり、まさに“フルーツ王国”。気温の変化がフルーツをより甘く仕上げてくれます。果物そのものを味わうことはもちろん、ジャムやドライフルーツなどの加工品も楽しんでみては。
福島城の城下町として発展した八女・福島は、商人や職人が集まる手仕事のまちとして発展しました。なかでも八女提灯は、自然豊かな八女市ならではの工芸品。市内を流れる一級河川・矢部川の清涼な水に恵まれていたことから、提灯の原料である和紙作りの技術が生まれました。もともと八女市で作られていたのは、お盆の時期に飾るための盆提灯がほとんどでしたが、現代のライフスタイルに合わせておしゃれなランプシェードなども作られています。
八女市立花町にある「立花ワイン」では、八女地方の農作物で作った“完熟フルーツワイン”を販売しています。なかでも「キウイワイン 覚」は、名産のキウイの果汁を使ったフルーティな逸品です。おいしさの秘密は、ワインを1年中約17℃で保たれたトンネルの中で5年もの間、熟成させること。すると酸味がやわらぎ、まろやかで上品な味わいになると言います。木箱入りという特別な包装は、記念日やギフトにぴったりです。
八女市には昔ながらの製法を継承する老舗の養蜂場があり、山間部の花々からミツバチが集めた天然のはちみつを生産しています。特に「百花はちみつ」は、レンゲの花や菜の花など、春先に山に咲くさまざまな種類の花の香りを感じることができ、まさに自然からの贈り物。特に添加物を加えず非加熱で製造されたものは、一層香りが際立つと言います。養蜂家の長年の経験で、はちみつが巣の中で完熟状態になったところを見極めて採取されています。