かつて鉱石の輸送用に敷設された旧片上鉄道の吉ヶ原駅舎と操車場があった場所に作られた「柵原ふれあい鉱山公園」。約18,400平方mの広さがある敷地内には、1955（昭和30）年頃の鉱山の様子や暮らしぶりを再現した柵原鉱山資料館があるほか、実際の輸送に使われた貨車や客車11両が展示されています。また、芝生広場の一角では江戸時代に貨物を積んで吉井川を下り、鉱石の輸送用にも使われていた高瀬船を復元し、展示しています。とんがり屋根が特徴的な旧吉ヶ原駅舎は当時のまま残されており、現在は公園の入り口の建物として使われています。

[DATA]
住所／久米郡美咲町吉ヶ原394-2
電話／0868-62-7155
営業時間／9:00～17:00 ※最終受付16:30
定休日／月曜日、12月28日～1月4日

桜の古木が立ち並ぶ400ｍの並木道、がいせん桜通り。その通り沿いに静かに佇む2組限定の宿「新庄宿 須貝邸」。築100年の古民家を改修し、こだわりのしつらえが施された客室では、四季折々の村の景色を楽しみながらくつろげます。料理は旬の野菜や山菜、ジビエに川魚など、村の食材をふんだんに取り入れた「新庄村のフルコース」を。メニューの内容はそのときどきのお楽しみです。宿の細やかな心配りをいただきながら、ゆるやかに過ぎる里山時間に身を任せているうちに、心も体もゆるゆるとほぐれていくことでしょう。

[DATA]
住所／真庭郡新庄村1144-1
電話／050-5434-6430

通称Nagi MOCA（ナギ・モカ）と呼ばれる「奈義町現代美術館」は、世界的に有名な建築家・磯崎新が設計した美術館です。国際的に活躍していた荒川修作＋マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子の4人の芸術家に巨大な作品の制作を予め依頼し、その作品を作家と建築家が話し合い、美術館の建物として建築したものです。外部からもそれと分かるような形状をした「太陽」「月」「大地」とそれぞれ名付けられた3つの展示室があるほか、池に面した喫茶室からは各展示室と借景になっている秀峰・那岐山を望むことができます。日ごとや季節ごとの表情を楽しめるのが見どころのひとつです。

[DATA]
住所／勝田郡奈義町豊沢441
電話／0868-36-5811
営業時間／9:30～17:00※最終入館16:30
定休日／月曜日（祝日の場合は開館）、祝日の翌日
料金／一般・大学生700円、高校生500円、小・中学生300円

緑豊かな中山間地域（ちゅうさんかんちいき）に広がる、農業をテーマとした交流体験型の農業公園。県北で盛んな畜産や林業を北ヨーロッパの酪農と森のイメージに重ね、ログハウス調のロッジや室内キャンプ、グランピングなどのアウトドア施設で宿泊できます。また、うさぎやヤギなどと触れ合える小動物園や、木製のアスレチックなど、ファミリー向けの施設も充実。いちご、ブルーベリーなどの収穫体験やアイスクリーム、バターなどの調理実習、クラフト体験が楽しめます。バーベキュー広場で手ぶらでバーベキューをするのもおすすめです。

[DATA]
住所／勝田郡勝央町岡1100
電話／0868-38-1234
営業時間／9:00～17:00
定休日／水曜日（12～2月は火・水曜日）

勝央町（しょうおうちょう）で米農家と飲食店、農家民宿を営む「土井ん家」では、農作業をはじめとするさまざまな体験ができます。ヤギや軍鶏のふれあいお世話体験、田植え、稲刈り、たけのこ掘り、池えび採りなど、気軽なお手伝い程度のものからハードワークまで体験メニューが揃っています。なかでも、地域の人気者であるヤギや軍鶏のお世話体験はファミリーに人気です。体験内容は時期により異なりますので、事前に電話で確認を。定員5名までは宿泊もでき、飲食店の利用は予約制です。

[DATA]
住所／勝田郡勝央町為本168
電話／090-4658-3774
料金／素泊まり1泊5,000円、1体験1,000円、食事要相談3,000円～

浄土宗の開祖、法然上人（ほうねんしょうにん）の生家跡に建つ「誕生寺」は、1193（建久4）年の建立で、山門（さんもん）、筋塀（すじべい）、御影堂（みえいどう）、阿弥陀堂（あみだどう）、宝物館（ほうもつかん）、別院（べついん）の浄土院などがあります。なかでも1716（正徳6）年に建造された山門は、浄土宗の寺院では比較的例が少ない薬医門の典型的な様式で、装飾に優れた特色を持つ価値の高い建築物です。また、御影堂は1695（元禄8）年に再建された二重の五間堂の寺院建築で、正面に唐破風造の向拝を持つ貴重な建物です。毎年4月の第3日曜日には、室町時代から行われており、岡山県無形文化財に指定されている「二十五菩薩練供養」（日本三大供養のひとつ）が開かれています。

[DATA]
住所／久米郡久米南町里方808
電話／086-728-2102

ぶどう畑が広がる久米南町（くめなんちょう）山手地区の高原に建つ「治部邸」は、豪壮な屋敷門と白壁を構えた江戸時代の豪農屋敷で、江戸時代の豪農の様子を今に伝えています。現在は、貸別荘タイプの宿泊施設として1棟貸し利用が可能です。13室の部屋があるほか、炊事場などもあります。ホテルや旅館とは異なるプライベートな空間で、のどかな雰囲気に包まれながら、思い思いに過ごしてみてはいかが。

[DATA]
住所／久米郡久米南町山手37
電話／086-728-2677（特定非営利活動法人らんたん）
営業時間／チェックイン16:00～、チェックアウト～10:00
料金／素泊まり1人1泊3,130円、3歳～小学生1人1泊2,080円