【空知】地元で長く愛されるにはワケがある! 人気老舗店5選

北海道

2023.11.04

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【空知】地元で長く愛されるにはワケがある! 人気老舗店5選

食の都・北海道のほぼ中央、空知にはおいしいお店がたくさん。そんな激戦区で、地元で長く愛されているお店には理由があるはず。そこで、日頃から空知地方にアクセスしている、札幌在住の「旅色」地域プロデューサーが、創業30年以上の人気の老舗店をピックアップ。その魅力に迫ります。

目次

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創業100年以上! “夕張愛”と唯一無二の商品が魅力 「阿部菓子舗」

空知っ子たちのソウルフードのパイオニア 「焼き鳥 たつみ」

空知の“おいしい日々”を支える食事処 「味の美和」

町の名物を手掛ける“お菓子のよろずや” 「森下松風庵」

昔ながらの北海道ラーメンに真摯に向き合って創業38年 「ラーメン天下」

おわりに

案内人は、「旅色」地域プロデューサー・妹尾(せお)

3歳の息子がいる、札幌市出身の27歳です。休日はだいたい、息子を連れて公園や子連れで楽しめるスポットを巡っています。写真を撮ることが好きなので、家族とのひと時や息子の成長をカメラにおさめるのが今の楽しみ。空知は、何気ない風景が美しくて写真映えしますよ! 好きな食べ物は甘い物です。

創業100年以上! “夕張愛”と唯一無二の商品が魅力
「阿部菓子舗」

たんどら(夕張メロン・小豆・かぼちゃ・チョコ) 各190円

石炭カステラ 150円

夕張メロンカステラ 140円

石炭まんじゅう(8個入り) 900円

じゃがばたどら焼き 170円

映画『幸せの黄色いハンカチ』の撮影地にもなった夕張市にある、和菓子店です。創業は1921(大正10)年で、北海道産の食材にこだわっているのが特徴です。また、炭鉱町として栄えた夕張市を知ってほしいとの思いから、生地に食用竹炭を練り込み黒く仕上げて、石炭をイメージした「たんどら」や「石炭まんじゅう」などを販売するなど、“夕張愛”にあふれています。

夕張メロンパン 450円

夕張メロンパンは土日限定の数量限定。特産の夕張メロン果汁を使用したこだわりの品

老舗ながらユニークな試みも特徴で、話題を集めているのが、土・日・祝日限定の「夕張メロンパン」。ふわふわサクサクのメロンパンに、メロンクリームがたっぷり。ヘタまで付いたメロンパンは、可愛さもさることながら味も評判で一人1つまでしか購入できない限定品。旅の途中はもちろん、お土産を探すのもぴったりです。

阿部菓子舗 道の駅店

北海道夕張市紅葉山526-19 道の駅夕張メロード内

阿部菓子舗 道の駅店

空知っ子たちのソウルフードのパイオニア
「焼き鳥 たつみ」

モツ串 133円~

札幌でも知られるソウルフード・美唄焼き鳥の専門店。創業は1968(昭和43)年で、創業55年を迎えました。「美唄焼き鳥」とは、一串に砂肝やハツ、キンカンなどのモツと、モモ肉、玉ねぎを刺しているのが特徴で、地元では「モツ串」と呼ばれています。もともとは、“炭都”と呼ばれていた美唄(びばい)の炭鉱で働く人々に愛されたもので、1本で鶏のおいしさを余すことなく味わえるのが人気。「焼鳥 たつみ」では国産の鶏を丸ごと仕入れて、一本一本手差しして提供しています。ブレンド焙煎塩とコショウが効いたモツ串でお酒も進みます。

メニューに「モツそば」はなく、かけそばとモツ串を頼んで自分で完成させるのが正解

メニューに「モツそば」はなく、かけそばとモツ串を頼んで自分で完成させるのが正解

シメは、かけそばにモツ串を入れた「モツそば」。炭鉱で働く人々が、冷めた焼き鳥を温かいそばに入れて食べたことが始まりとされていますが、鶏のだしが溶け出して、こく深い味わいです。2023年8月には店舗火災に遭ってしまいますが、市内外からの多くのファンに支えられ、わずか2ヵ月後には改修工事を終えて店内での飲食も再開。北海道のみならず、日本の近代化を支えたソウルフードを味わって、歴史に触れてください。

焼鳥 たつみ

北海道美唄市西1条南1丁目1-15

焼鳥 たつみ

空知の“おいしい日々”を支える食事処
「味の美和」

炭焼豚丼 950円

炭焼豚丼には味噌汁と漬物がセット

貴重な炭鉱遺産があることで知られる赤平市の、創業60年を迎える食事処。名物は「炭焼豚丼」で、知床産の「クリーンポーク」を備長炭で丁寧に焼き上げた逸品です。炭焼きの香ばしさと秘伝のタレが染み込むごはんは、道産のななつぼし。ごはんをかき込む手が止まりません。「炭焼みそ豚丼」もあるので、食べ比べもおすすめです。

トンカツランチ。セットメニューは11時から15時までのランチ限定

海老天ぷらそば 940円

天丼 1,100円

ほかにも、ラーメン、そば、オムライスなど、気取らない料理が味わえます。つまり、空知に暮らす人々の日常にそっと寄り添うお店です。それで創業60年を超えているなんて、おいしいに決まっています。名物もさることながら、お店を訪れて空気感ごと堪能しましょう。広い駐車場も完備しているので、旅の途中におすすめです。

味の美和

北海道赤平市大町1丁目3-35

味の美和

町の名物を手掛ける“お菓子のよろずや”
「森下松風庵」

長沼かりんとう饅頭5本入り 770円

空知の中でも札幌寄りにあり、その利便性と豊かな自然が共存するため移住者も多いという長沼町で、1950年に創業。店舗名から古風な和菓子店と思いきや、和菓子と洋菓子それぞれ30品ほど並べるという、いわば“お菓子のよろずや”。なかでも人気なのが、発売以来200万本を超えるヒット銘菓「長沼かりんとう饅頭」。沖縄県産黒糖を練り込んだ生地で、長沼産小豆で作った餡を包み、蒸して乾燥させてから揚げることで独特の軽い歯触りに仕上がります。甘さが控えめで、幅広い層に人気で、町の名産品としても親しまれています。揚げたてはもちろん、冷めても生地と餡がなじんでおいしいのでお土産にもおすすめです。

和菓子と洋菓子それぞれ30種が並ぶ

和菓子と洋菓子それぞれ30種が並ぶ

ほかにも、長沼産うるち米の粉と平飼養鶏の高級卵で作る焼きドーナツ「ながぬま ふ輪っと」や、生ケーキも販売中。旅のおやつと一緒に、お土産も探しましょう。隣接する「長沼マルシェ」では地元産の食材やジャム、漬物などを販売しているので、立ち寄りましょう。

森下松風庵

北海道夕張郡長沼町本町北1丁目1番6号

森下松風庵

昔ながらの北海道ラーメンに真摯に向き合って創業38年
「ラーメン天下」

天下特製ラーメン(しょう油、みそ、塩) 970円

激辛ラーメン 970円

北海道といえば、ラーメン! 空知の中心的な役割を担う岩見沢で創業38年を迎えるラーメン店では、昔ながらのシンプルでスッキリした北海道ラーメンが味わえます。おすすめは「天下特製ラーメン」。しょう油、味噌、塩の3つの味から選べます。チャーシュー2枚、コーン、ワカメなど具だくさんで、麺も大盛りの1.5玉と満足感の高いひと品です。

半チャーハンがつくAセットはラーメン+330円

半チャーハンがつくAセットはラーメン+330円

また、3種類のセットメニューにも注目! 好きなラーメンにごはんものをつけられるセットで、選べるのはチャーハン、カレーライス、チャーシュー丼の3種。なかでもカレーは、ラーメンのスープをベースに作っている特製。よく「蕎麦屋のカレーがうまい」って言いますよね? ラーメン屋さんのカレーだっておいしいんです。深いコクが魅力です。手頃な価格なので、気兼ねなく立ち寄れます。

おわりに

食の基礎レベルが高い北海道で、地元に愛されて30年以上も続くお店は料理や商品の味に加えて、暮らしを支える温かみがあります。旅の途中、そこで暮らす人々と肩を並べて舌鼓を打てば、より濃い旅体験になるはずです。ぜひ訪れてください!

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#北海道 #老舗 #ご当地グルメ #空知 #美唄市 #長沼町 #夕張市 #岩見沢市 #赤平市

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