編集スタッフ太鼓判！十勝で食べてほしいものベスト9［月刊旅色］2023年12月号

カレーショップインデアン　まちなか店 — インデアンルーの「インデアン」528円。牛肉のコクと数十種のスパイスがまろやかに広がる

ほぼ“おふくろの味” （マツモト） — インデアンルーの「インデアン」528円。牛肉のコクと数十種のスパイスがまろやかに広がる

帯広市を中心に12店を展開するカレーショップの「インデアン」の代表メニューです。地元の人たちに何がおすすめかを聞くと、高確率で「インデアン」との答えが返ってくるほど、国民食ならぬ“道民食”。帯広では鍋を持参してカレーを買いに行く文化があり、暮らしにその味が溶け込んでいます。公式サイトで「帯広で2番目においしい店」と宣言し、“一番おいしいのはご家庭の味”とその座を譲る潔さも、人々の生活に寄り添う秘訣かもしれません。

カレーショップインデアン　まちなか店住所／帯広市西2条南10丁目1-1
電話／0155-20-1818
営業時間／11:00～21:00（LO20:45）
定休日／年末年始

そばレストラン　玄穣 — 新得地鶏南ばんせいろ（1,450円）は鶏の旨みが溶け込んだツユも絶品

北海道でそば？と思ったでしょ。それはまだそばのおいしさを知らない証拠です（セオ） — 新得地鶏南ばんせいろ（1,450円）は鶏の旨みが溶け込んだツユも絶品

実は北海道、国内最大のそばの産地。なかでも、北海道のほぼ中心にある新得町は、山々に囲まれているため昼夜の寒暖差が大きく、風味豊かなそばが育ちます。その品質は国内トップと評されたことも。「そばの館」のレストラン「玄穣（げんじょう）」では、新得そばのおいしさにどっぷり浸かれます。なんといっても香りが爽やか。噛むほどに広がる風味はさながらお店を囲む広大なそば畑のよう！おすすめの「新得地鶏南ばんせいろ」は、新得地鶏のしっかりとした肉の弾力と豊かな旨味が絡んで満足感の高い一品です。レストランのほか、新得町でしか購入できない町民そばをはじめ特産品が販売されているコーナーも。

そばレストラン　玄穣住所／上川郡新得町新得基線102（そばの館）
電話／0156-64-5888
営業時間／11:00～LO16:30 ※季節によって変動あり
定休日／1月1日、1月2日

パン　トカトカほか — チーズ香るトカトカ食パン（3枚入り）217円（左）、黒豆塩バターパン190円（中央下）、十勝ナイタイ和牛カレーパン（320円）

香りの広がり、十勝平野のごとし（マツモト） — チーズ香るトカトカ食パン（3枚入り）217円（左）、黒豆塩バターパン190円（中央下）、十勝ナイタイ和牛カレーパン（320円）

日本一の小麦の産地でもある十勝には、こだわりのベーカリーが多数。道の駅「かみしほろ」にある「トカトカ」は、自家製酵母を使い、長時間低温熟成する独自の製法により香りと旨みを引き出しているそう。メニューの多彩さも魅力で、一番人気は北海道産小麦を使った食パン「トカ食」。小麦の香りと甘み、そしてもちっとした食感で、そのまま食べてもおいしいと評判です。浅田さんは定番の十勝ナイタイ和牛カレーパンをチョイス。「牛肉のしっかりした味と辛すぎないカレーでカレーパンなのに食べやすい」と相好を崩しました。

住所／上士幌町字上士幌東3線227-1　道の駅かみしほろ内
電話／01564-7-7722（道の駅かみしほろ）
営業時間／4月末～10月上旬　9:00〜18:00、10月下旬～4月上旬9:00〜17:00
定休日／年末年始

平和園本店住所／帯広市大通り南12丁目１（本店）
電話／0155-22-6151
営業時間／11:00～23:00
定休日／木曜日（祝日の場合は営業）、年末年始

十勝は畑作が中心ですが、近年は畜産にも力を入れています。1959年創業の老舗「平和園」は十勝エリアを中心に道内に9店舗を展開していますが、連日地元の人々や観光客に人気のお店。地元産の新鮮な食材を使い、肉は手切り。そして肉の旨みを最大限に引き出すため、注文が入ってからタレを調合して味付けしています。どれを食べてもハズレなしですが、手切りジンギスカンは注文必須。ほかにも、十勝和牛上カルビ、道産上サガリ、十勝リブロース、ホルモン盛り合わせ……などおすすめは尽きませんが、どれもリーズナブルなので、全部頼んでも後悔させません。

こんなに牛乳に合うものってあるの？（浅田さん） — バナナ饅頭（8本・ミルク付き）670円

レトロなパッケージ、かわいいバナナの形、バナナ味の餡が入ったしっとりしたお饅頭は帯広駅や札幌駅でも購入できて、地元民に馴染みあるお土産。ただ、それを作っているのが、JR池田駅前にある、名物の親子駅弁や池田牛のステーキなどで人気の「レストランよねくら」というのはあまり知られていないかもしれません。もともと駅弁を作っており、明治38年の池田駅誕生にあわせてバナナ饅頭が考案されたそう。120年以上受け継がれてきた味は全国民が「懐かしい」と思える味。浅田さんも「サイズがちょうどいい。箱の中も木に実っているみたいに並んでいるのもかわいい」と感心。もちろんイートインも可能で、毎日お店で焼き上げているので、カリッとした食感は店内だけのお楽しみです。

住所／池田町大通1丁目27番地
電話／015-572-2032
営業時間／9:00～17:00（LO16:00）
定休日／木曜日

十勝のご当地グルメの代表格の一つとして豚丼はやっぱり外せません。十勝地方では養豚が盛んだったことから豚丼が生まれ、なかでも帯広は豚丼発祥の地といわれています。帯広市内には豚丼を提供するお店が数多くありますが、その中の一つ「ぶた丼のとん田」では、基本のロースのほか、甘みのある脂が特徴のバラ、脂が苦手な方にうれしいヒレの3種類のお肉から選べます。お肉はすべて1枚1枚丁寧に余計な筋を取り、手切りしているそう。そんな手間暇をかけた十勝産の豚肉なので、厚みがあるのにやわらかく、かき込みたくなるのも納得です。浅田さんは「ここに来るまでお腹は空いてないなと思っていたのに手が止まらない」と呆然としていました。

住所／帯広市東10条南17丁目2番地
電話／0155-24-4358
営業時間／11:00～LO18:00（売切れ次第終了）
定休日／年末年始

北海道ならではの気候や土地を生かした庭園が有名な十勝で、お花畑のような朝食が食べられると人気なのが、紫竹ガーデンです。紫竹ガーデンは、初代オーナーの紫竹さんが63歳のときに「幼少期に遊んだ花咲く野原を作りたい」と庭園づくりに着手し、いまや季節を通して約2,500種の花木を育んでいます。そんな庭園を臨むレストランで提供している朝食ビュッフェには、とれたての旬野菜やジャンルを問わず手づくりの料理が30～40種並びます。おにぎり、煮物、ゆで野菜、手づくりコーンスープ、サンドイッチ、ローストポーク……スコーンはマストです。朝食の前後にはガーデンを散策して、満喫しましょう。

住所／帯広市美栄町西4線107
電話／0155-60-2377
開園時間／8:00〜17:00（4月第3土曜日～10月下旬）、朝食は8:30～10:00まで
閉園日／期間中無休（11月～4月中旬まで閉園）
料金／2,200円（前日までに要予約）
入場料／大人1,000円、子ども200円　※団体料金、シーズン券あり