日常を感じるまち、空知へ

そもそも空知って?

北海道中央部の西側に位置し、東西約70km、
南北約130kmのエリアに、10の市と14の町からなる空知。
中央を道内一の河川である石狩川が流れ、
南西部にかけては肥沃な石狩平野が広がります。
道内有数の農業地帯で、地元農産物のファームレストランなど
農業に関連した観光が楽しめるほか、広大な自然公園などが随所に。
また、日本の近代化を支えた炭鉱にまつわる施設、個性豊かな温泉施設、
ジンギスカンなどのご当地グルメ、アクティビティにも事欠きません。
札幌や旭川からのアクセスもよいこのまちを、
ドライブでよりみちしませんか。

文/鷲頭文子(ワイルドベリー)

MINAMI SORACHI

名作映画にアート、魅力を生み出し続ける 南空知[美唄市、岩見沢市、夕張市、月形町、三笠市、栗山町、由仁町、長沼町、南幌町]

南空知

かつては炭鉱で栄えたエリアで、その歴史や文化、風光明媚な自然に引きつけられたかのようにいくつもの名作映画が撮影されてきました。近年は夕張市で国際映画祭が開かれたり、廃校を美術館「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」に作り変えたりと、新しい魅力を生み出し続けています。夏には夕張メロンや、白いトウモロコシなどの特産品も。また、北海道盆唄の発祥地・三笠で行われる「三笠北海盆おどり」など各地でお祭りが開催されたり、大人も子どもも楽しめる露店が並ぶ夕やけ市(5~9月第4土曜日/長沼町)が立ったりと、夏の南空知は楽しみがいっぱいです!

南空知へ ロケ地を巡る日帰り旅
NAKA SORACHI

雄大な自然を気軽に満喫できる“スイート”なまち 中空知[芦別市、赤平市、滝川市、砂川市、歌志内市、奈井江町、上砂川町、浦臼町、新十津川町、雨竜町]

中空知

旭川などから主要都市までのアクセスが良く、気軽に自然を満喫できるエリアです。滝川市はまるで公園の中に都市があるような美しい街で、カヌーボートやグライダーなどが楽しめます。ほかにも「星の降る里」を宣言している芦別市や、神秘的な雲海が眺められる歌志内市のかもい岳など、ここでしかできない自然体験が叶います。北海道の郷土料理・ジンギスカンも諸説ありますが滝川市が発祥の地。ひしめき合う名店を食べ比べるのもおすすめです。お菓子が集まる砂川市の「すながわスイートロード」や、2020年に復活した、赤毛のアンの世界が広がる芦別市の「カナディアンワールド」など、スイートな話題にも注目。

中空知へ 大人スイートな日帰り旅
KITA SORACHI

国内最大級のパノラマが広がる 北空知[深川市、沼田町、北竜町、秩父別町、妹背牛町]

北空知

親子で楽しめる施設が多く、大型屋外遊技場やキャンプ場などを備えた秩父別町の「3世代公園ベルパークちっぷべつ」、ウォータースライダーを備えた妹背牛町の「遊水公園うらら」など、アクティブにたくさん遊べます。また、200万本ものひまわりが一面を黄色く染める北竜町の「ひまわりの里」や、辺り一帯が黄金色に輝く田園風景は、空知を代表する景色として定着しています。初夏になればイチゴにサクランボ、そしてブルーベリーといった果樹に、スイカ、メロンと続いていく、フルーツ天国でもある地域です。

北空知へ 日帰りでフルーツ・フラワーホッピング

空知を肌で感じよう 華やか夏祭り

各エリアから規模の大きい、華やかな夏祭りをピックアップ。
地元民に親しまれてきた、季節ごとの祭りやイベントを体感すれば
空知の魅力をより知ることができるはず。
いわみざわ彩花まつり

南空知 いわみざわ彩花まつり

7月上旬~中旬に開催される、あやめとバラの祭典。約630品種8,800株ものバラを栽培する「いわみざわ公園バラ園」や、約1万2,000株ものあやめや菖蒲が咲き乱れる「あやめ公園」が会場となります。7月7日(金)~14日(金)はあやめの株や期間限定の銘菓「あやめ団子」の販売が行われます。また、バラ園では7月8日に筝曲演奏や野点、盆栽展の実施も。フラワーフォトコンテンスト(7月23日必着)も行われるので、きれいな写真が撮れたら参加してみては。23日(日)には「北海道グリーンランド遊園地(いわみざわ公園内)」で5,500発もの花火が夜空を彩る花火大会も実施されます。

開催日/※各施設により異なる
会場/北海道グリーンランド遊園地(いわみざわ彩花まつり花火大会)、あやめ公園あやめふれあい館(あやめ株、あやめ団子販売)、いわみざわ公園バラ園(筝曲演奏、盆栽展)
電話/0126-22-3470(いわみざわ彩花まつり実行委員会事務局/一般社団法人 岩見沢市観光協会)

いわみざわ彩花まつり
いわみざわ彩花まつり

中空知 あかびら火まつり

あかびら火まつり
あかびら火まつり
あかびら火まつり

今年で開催52回目を迎える、火をテーマとしたあかびら火まつり。旧赤間炭鉱ズリ山に描かれた、迫力ある大火文字。それに点火するために、赤平神社からたいまつで神火を運ぶ赤ふんどしをしめた男性たちのリレーは圧巻です。この火文字焼きは町にあったたくさんの炭坑が次第に閉山されていく中で、山の火を消さないでほしいという願いが込められていました。火文字が点火されたあとは文字通り、火が燃え盛る火神輿や参加型の「火ょっとこ踊り」、花火など、とにかく「火」づくし。ほかにもさまざまなジャンルの音楽が演奏されるスペシャルライブや市民踊りなども開催され、大いに盛り上がる2日間です。

開催日/7月15日(土)~16日(日)
会場/赤平市コミュニティ広場
電話/0125-32-1841(火まつり実行委員会事務局)

夜高あんどんまつり

北空知 夜高あんどんまつり

沼田町の開拓者・沼田喜三郎の出身地である富山県小矢部市にルーツをもつあんどん祭。大型あんどんをぶつけ合う、北海道唯一の「喧嘩あんどん」です。あんどんは大きいものは高さ7m、長さ12m、重さ5トンもあり、それが煙を吐きながら激しくぶつかり合い壊されていく様は迫力満点。豪華絢爛なあんどんを壊すのはもったいないと思ってしまいますが、きれいに壊れると豊作につながるのだそう。また、町全体がお祭りムードに包まれ、軒を連ねる北海道各地のグルメの屋台にもテンションが上がります。ぶつけ合いは毎日見られますが、一番盛り上がる最終日がおすすめです。26日(土)より公式YouTubeでLIVE配信もあります。

開催日/8月25日(金)~26日(土)
会場/沼田町市街地
電話/0164-34-6373(沼田町観光協会)
※最新情報はHPを要確認

夜高あんどんまつり
夜高あんどんまつり