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庄内三十三観音とは、「やまがた出羽百観音」を構成する3つの三十三観音の1つで、庄内地域に札所(寺院)が点在します。霊気漂う深山からはじまり、食の恵みにあふれた庄内平野まで連なる札所は、今も多くの人々の祈りを集める、大切な心の拠りどころとなっています。中には庭園が美しい禅寺や、鳥居が立ち並ぶ幻想的なお寺もあるので、五感を研ぎ澄ませながら出かけましょう。

文/梅津千春(ART&旭)

スケジュール&アクセス
1泊2日の山形県の旅 スケジュール
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五感を研ぎ澄ませ庄内三十三観音巡り

参道のきのこ杉と庭園が美しい禅寺庄内三十三観音 第12番 洞瀧山總光寺へ

山形県指定記念物であるきのこ杉で有名な曹洞宗の名刹。きのこ杉は江戸時代初めに植樹され、歴代の住職の手により美しい景観をつくり出してきました。ケヤキ造りの山門や本堂欄間の彫刻、国指定の名勝庭園「蓬莱園」も見どころ。オリジナル菓子付の抹茶(600円)が味わえるほか、4~12月(冬期休み)の間は、本堂でゆっくりと静かに自分を見つめ直す写経体験(1,500円)などもできます(事前予約)。巡礼の旅を一層思い出深いものにしたい方は必見です。

[DATA]
住所/酒田市総光寺沢8
電話/0234-62-2170
時間/9:00〜16:00(12〜3月は要問合せ)
料金/参拝無料(庭園拝観は有料/大人400円※障害者割引あり)
定休日/不定休、12〜3月中旬積雪時

参道のきのこ杉と庭園が美しい禅寺庄内三十三観音 第12番 洞瀧山總光寺へ
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五感を研ぎ澄ませ庄内三十三観音巡り
所要時間

幻想的な庄内三十三観音 第6番 白狐山 光星寺にお参り

全国から多くの人が巡礼に訪れる寺院。御本尊は釈迦三尊で、861(貞観3)年に羽黒山に留まっていた住宝僧正が白狐に導かれ開山したと言われています。庄内町では唯一の神仏習合のお寺で、出羽三山信仰に基づいた国指定無形文化財「モリ供養」という独自の習俗があり、白狐山は「東の森」と呼ばれています。立ち並ぶ鳥居の景観は勿論のことですが、「東の森の山」と「禅林の丘」からの景色も絶景です。

[DATA]
住所/東田川郡庄内町三ケ沢字中里47
電話/0234-56-2533
時間/参拝時間8:30~16:00(御祈祷、御供養、御朱印受付時間は15:00まで。時間外を希望の場合は要連絡)
定休日/不定期

幻想的な庄内三十三観音 第6番 白狐山 光星寺にお参り
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所要時間

ワイン×お料理のマリアージュが楽しめるピノ・コッリーナファームガーデンでランチ

2020(令和2)年10月にオープンした料理とワインが楽しめるレストラン。レストランがあるエリアは日本遺産にも認定されており、約150年前、明治維新後に旧庄内藩士たちが開墾し絹産業を興した場所。レストランの正面には国指定史跡「松ケ岡開墾場」があるほか、一面にはブドウ畑が広がり、ワイナリーも併設されています。レストランでは、ワインのおつまみにもなる自家製生ハムやチーズの盛合せなどのアラカルトメニューも提供。地元の食材をふんだんに使用したランチが楽しめるほか、オリジナル商品のお土産なども人気です。

[DATA]
住所/鶴岡市羽黒町松ケ岡字松ケ岡156-2
電話/0235-26-7807
時間/10:00~17:00
(昼11:00〜LO14:30、カフェ14:30〜LO16:00、夜は予約制)
定休日/1~2月 ※詳しくは店舗へ要確認

ワイン×お料理のマリアージュが楽しめるピノ・コッリーナファームガーデンでランチ
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五感を研ぎ澄ませ庄内三十三観音巡り
所要時間

いでは文化記念館で出羽三山文化を学ぶ

出羽三山(山形県の中央にそびえる羽黒山、月山、湯殿山の総称)の文化と修験の世界を学び、体験し、未来へ伝える拠点。1400年にわたる出羽三山の歴史と文化遺産を展示しており、目で見て楽しみながら出羽三山の世界を学べます。出羽三山の歴史や文化、山岳信仰や修験道等に関する講話やセミナーを開催しているほか、館内に設置してあるタッチパネルやタブレットで出羽三山文化のクイズにも挑戦できます。

[DATA]
住所/鶴岡市羽黒町手向字院主南72
電話/0235-62-4727
入館料/一般400円
時間/4~11月 9:00~16:30、12~3月 9:30~16:00
※レクチャーホール・レクチャールーム・和室等は9:00~22:00
定休日/火曜日、年末年始 ※7~8月、ゴールデンウィーク期間は無休

いでは文化記念館で出羽三山文化を学ぶ
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羽黒修験の祈りの証を伝える 庄内三十三観音 第1番 羽黒山 正善院

元々は能除聖者(のうじょしょうじゃ)によって開かれた羽黒山への参拝者を宿泊させるための手向宿坊街の寺院の一つでした。創建は860(貞観2)年で、慈覚大師により開かれたのが始まりとされ、江戸時代以降、天台宗寺院として歩んできましたが、現在は羽黒山修験本宗・大本山荒澤寺(こうたくじ)の本坊として多くの参拝者・修行者を受け入れています。境内には黄金埋蔵の伝説が残っており、国の重要文化財にも指定されています。御本尊として祀る等身大の三十三体の「聖観世音菩薩」は一見の価値あり。

[DATA]
住所/鶴岡市羽黒町手向字手向232
電話/0235-62-2380
時間/9:00~16:30
料金/500円(堂内ガイド付)、300円(高校生以上、御朱印は100円)

羽黒修験の祈りの証を伝える 庄内三十三観音 第1番 羽黒山 正善院

歴史ロマンを感じる 最上三十三観音巡り

花巡礼とともに気持ちほどける 置賜三十三観音巡り

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