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最上三十三観音とは、「やまがた出羽百観音」を構成する3つの三十三観音の1つで、村山地域と最上地域に札所(寺院)が点在します。「やまがた出羽百観音」のなかで一番歴史が古く、そのはじまりは室町時代までさかのぼり、国内有数の歴史深い巡礼地として認知されています。座ってお参りができるお堂が多く、ムカサリ絵馬(山形県東部に残る「死後婚」の風習で奉納されるもの)などの多様な絵馬が奉納されているのも特徴です。歴史ロマンも感じながら、観音様めぐりへ出かけましょう。

文/梅津千春(ART&旭)

スケジュール&アクセス
1泊2日の山形県の旅 スケジュール
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歴史ロマンを感じる最上三十三観音巡り

舟の安全祈願で知られる最上三十三観音 第26番 川前観音へ

御本尊は慈覚大師の作で「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」。その昔、この地方に伝染病が広がり村人が悩んでいた際、慈覚大師が観音像を安置し悪病退散を祈願。村人にも尊像を祈るよう勧めたところ、たちまち伝染病はなくなり村にも平和が戻ったそう。これに感動した土地の豪族・安部頼泰がお堂を建立したのがこの観音堂の始まりとされています。周辺地域では、江戸から明治にかけて日本海海運で活躍した北前船や舟下りの安全信仰もあったことから、舟の安全祈願をする人々も多かったようです。

[DATA]
住所/大石田町川前114
電話/0237-35-4921(管理/斉藤宅)、0237-35-2111(大石田町産業振興課)
※御朱印所および管理は毎年替わるので要確認
時間/拝観自由
料金/拝観無料

舟の安全祈願で知られる最上三十三観音 第26番 川前観音へ
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歴史ロマンを感じる最上三十三観音巡り
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買ったその日に食べるのが鉄則最上川千本だんごでひと休み

地元の豆腐屋さん「横丁とうふ店」が提供しているお団子。大石田に昔から伝わる技法でつくったお団子で、地元で収穫されたお米を蒸してつき、その日の気温などを考えながら硬さを調整しているそう。砂糖や酵素などの添加物を一切使っておらず、すぐ固くなってしまうため購入後すぐに食べるのがおすすめ! 一番人気はずんだだんご(180円※持ち帰り)で、しょうゆやごま、くるみなど7種類を展開。土日限定のだだちゃ豆ずんだだんご(250円※持ち帰り)は是非とも食してみたい一品。イートインスペースも完備されています。

[DATA]
住所/北村山郡大石田町大字大石田乙76
電話/0237-35-2312
時間/9:00~16:30
定休日/正月、その他社員研修による臨時休業有

買ったその日に食べるのが鉄則最上川千本だんごでひと休み
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最上三十三観音第29番 大石田観音でお参り

大石田町の旧町内にある西光寺の境内にある観音堂で、御本尊は「聖観世音菩薩」。現在のお堂は1872(明治5)年、西光寺の三十一世知道上人の時に再建されたものです。こちらの観音堂の始まりには諸説ありますが町の人が寄附を集め、1670(寛文10)年に最上川に浮かび上がった巨大な木材を使って、西光寺の境内にお堂を建てたというのが有力な説のよう。西光寺の入口にある高さ5m近い仁王像のまたをくぐれば、子どもの麻疹が軽く済み、災難除け、知恵の発達が早いといわれています。

[DATA]
住所/北村山郡大石田町大石田乙692-1
電話/0237-35-2364
時間/7:00〜17:00(御朱印時間は7:30〜18:00)
料金/拝観無料

最上三十三観音第29番 大石田観音でお参り
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大石田町のそばの名店がズラリ!大石田そば街道でランチ

昼夜の寒暖差が大きい大石田町の気候はそば栽培に適しており、昔からそばの里としての土壌を培ってきました。大石田そば街道は1998(平成10)年に結成し、現在15店の手打ちそば屋が加盟しています。今回ご紹介するのは、そば街道加盟店のひとつで大石田観音からも程近い「おそば美登利」。「本当にうまいそばの名店 山形」という冊子にも掲載されているお店で、大石田産来迎寺在来種のそば粉で打った極上の蕎麦を食べられます。看板メニューは「美登利の鴨せいろ」(1,320円)。せいろ蕎麦が2枚ついており、鴨肉の入った熱々のつゆと冷たいもりつゆを一度に楽しめる一品です。

[DATA]
店名/おそば美登利
住所/北村山郡大石田町緑町20-9
電話/0237-35-2133
時間/11:00~(売り切れ次第終了、14:30以降の来店は要確認)
定休日/不定休

大石田町のそばの名店がズラリ!大石田そば街道でランチ
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季節を感じる最上峡芭蕉ライン舟下りで最上川を遊び尽くす

最上峡芭蕉ライン観光の舟下りは、四季を通して最上川の雄大な自然の中を船頭さんの舟唄を聞きながらゆっくりと下れます。その人気はすさまじく、『2022年プロが選ぶ水上観光船30選』で一位に選ばれるほど。古口港を出発し船内で舟中弁当を食べながら、約60分間の極上の船旅へ出発! 舟下り後、車で移動する場合は同社の回送サービス(有料)を利用するのがおすすめ。次の目的地にスムーズに行けるよう到着地の草薙港(川の駅・最上峡くさなぎ)まで車を運んでもらえます。また、舟下り用路線バス(有料)もあります。

季節を感じる最上峡芭蕉ライン舟下りで最上川を遊び尽くす
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最上三十三観音 第33番 庭月観音にお参り

天台宗の寺院で正式名称は庭月山月蔵院(ていげつさんがつぞういん)。御本尊は慈覚大師による「聖観世音菩薩」で、「最上三十三観音」の三十三番礼所「打ち止めの霊場」として多くの巡礼者が参拝に訪れています。満願の霊場として名高く、七難即滅、七福即生のパワースポットとしても有名です。おかげ様門から順に巡礼堂、本堂、仁王門をくぐり、石段を登り切ると観音堂が見えてきます。御詠歌を奉詠し、おいずり(巡礼などで着物の上に着る単(ひとえ)の袖なし)を本堂に納めて帰ることから、本堂は別名「おいずり堂」とも呼ばれ納経帳や掛軸の古いものなども沢山納められています。

[DATA]
住所/最上郡鮭川村庭月2829
電話/0233-55-2343
時間/8:00〜17:00(御朱印時間も同様 ※連絡ある場合は時間外でも対応可能)
料金/拝観無料

最上三十三観音 第33番 庭月観音にお参り

1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅

五感を研ぎ澄ませる 庄内三十三観音巡り

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