
その土地のことを知るために、そこで採れる野菜や海産物、銘菓、銘酒など特産品を知り、味わうのもひとつの方法です。そこで、ふるさと納税の返礼品としても人気な観音寺市の特産品を厳選してご紹介。讃岐山脈を背に瀬戸内海の燧灘に面して広がる自然豊かな観音寺市の風景を思い描きながら、豊かな食体験を。 文/近藤由美
その土地のことを知るために、そこで採れる野菜や海産物、銘菓、銘酒など特産品を知り、味わうのもひとつの方法です。そこで、ふるさと納税の返礼品としても人気な観音寺市の特産品を厳選してご紹介。讃岐山脈を背に瀬戸内海の燧灘に面して広がる自然豊かな観音寺市の風景を思い描きながら、豊かな食体験を。 文/近藤由美
瀬戸内海に浮かぶ伊吹島の沖合で、毎年6~9月に捕れるカタクチイワシで作られた上質ないりこを「伊吹いりこ」といいます。カタクチイワシの鮮度を損なわないように、水揚げされるとすぐに加工するのがおいしさの秘密。いりこはご当地料理の讃岐うどんのダシに欠かせず、濃厚な旨味をプラスしてくれます。家庭では、お味噌汁のダシとしてはもちろん、天ぷらや煮物に加えられるなどさまざまな料理にアレンジされています。
明治43年創業の「福弥(ふくや)蒲鉾」は、100年以上愛され続けている老舗です。潮の流れが激しい燧灘で捕れた身の締まった魚を材料とするなど、厳選した素材を使用しています。さらに、製造工程の最も重要なポイントになるすり身を作る工程では、熟練度の高い職人の目利きや手仕事がおいしさを支えています。エビをミンチ状に練ってから揚げた「えび天」は観音寺ブランド認証品で、讃岐うどんのトッピングにもおすすめ。
長い開発期間を経て2005年に品種登録された「さぬきのめざめ」は、香川県だけで栽培されているアスパラガスです。その特徴は、大きいものは長さ50cmにもなるというサイズ。一般に流通しているLサイズの2倍以上もあり、その存在感は圧倒的です。それでも穂先は締まって根本まで柔らかく、甘みが強いのも魅力です。新鮮なものは生で食べられるうえ、炒めものや揚げ物、スープなどのメニューで食卓に彩りを添えてくれます。
香川の名物料理のひとつ・骨付鶏と味わうために、市内にある川鶴酒造で作られた「讃岐くらうでぃ」。通常の3倍もの麹を使ったにごり酒で、乳酸菌飲料のような甘酸っぱさとクリーミーな口当たりが特徴です。しかもアルコール度数は6%と飲みやすさもポイント。定番の飲み方は、ビールジョッキにたっぷりの氷を入れたロックですが、水割りやソーダ割りにしても良し、温めて燗酒にするとガラリと変わった表情を見せてくれます。
観音寺市を代表する観光スポット・銭形砂絵「寛永通宝」の銭形に由来する「銘菓 観音寺」。地元では“かんまん”と呼ばれ、手土産の定番として広く親しまれています。カステラを思わせるしっとりとした洋風の生地の中には、特製のきみ餡がたっぷり。印象的な焼印は「寛永通宝」をイメージしたもので、丸は「円滑」、角は「質実剛健」を表しているそう。明治30年創業の老舗「白栄堂 柳町本店」が手がける銘菓をどうぞ。