色鮮やかなサンゴが群生する奄美ブルーの海と亜熱帯の森林が広がる瀬戸内町。自然が織りなす景観はどこを切り取っても壮大。非日常でいて、海や緑に心が落ち着く町でもあります。目で観て、触れて、時に耳を澄まし、自然を体感する1泊2日の旅がスタートです。
写真/酒井貴弘(アディクトケース) スタイリスト/武久真理江
ヘアメイク/藤尾明日香 文/松澤都呼
※新型コロナウイルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。
最新の公式情報をご確認ください。
色鮮やかなサンゴが群生する奄美ブルーの海と亜熱帯の森林が広がる瀬戸内町。自然が織りなす景観はどこを切り取っても壮大。非日常でいて、海や緑に心が落ち着く町でもあります。目で観て、触れて、時に耳を澄まし、自然を体感する1泊2日の旅がスタートです。
写真/酒井貴弘(アディクトケース) スタイリスト/武久真理江
ヘアメイク/藤尾明日香 文/松澤都呼
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駐車場からシダ植物の生い茂る道を徒歩5分。木漏れ日を浴びながら遊歩道を上ると高知山展望台が現れます。さらに、展望台を上がると標高約400mの高さから加計呂麻島や請島、与路島、晴れた日には徳之島まで臨むことも。見通しの良い日は、くっきりとリアス海岸や大島海峡の壮大な景色が見られますが、少し雲がかっている日の海峡も幻想的な風景です。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町
電話/0997-72-1115(瀬戸内町役場 水産観光課)
地元民にも愛される
メニューに舌鼓
瀬戸内町の中心地、古仁屋で昭和57年の創業以来変わらず地元に愛されている通称「丸ポー」。鹿児島県産の250gの分厚い豚を柔らかく焼き上げた人気の逸品です。多くの人がやみつきになるという秘訣はソースにも。黒糖と甘い味噌、にんにくと玉ねぎをすりおろし、8時間じっくり煮込んだ香ばしいソースと絡めて食べると相性抜群。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋松江9-1
電話/0997-72-3057
時間/11:00〜14:00、18:00〜21:30
定休日/火曜日
「コロコロ……」
不思議な波音に誘われて
南国を感じるアダンに囲まれた小道を抜けた先に広がるのは、砂浜ではなくめずらしい“丸石"の海岸。波が強く押し寄せ、引き波の際に石が擦れコロコロと鳴り響きます。近くにあるヤドリ浜の白いビーチとは対照的に、周囲を荒々しい岩々に囲まれた壮大な景色が特徴です。新月と満月の頃、干潮時にだけ大きな岩の中に祠が現れることもあります。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈
電話/0997-72-1115(瀬戸内町役場 水産観光課)
透き通るような海が
本日の旅のハイライト
大島海峡は、船上からでも魚や海底の真っ白な砂が見えるほど透明度が高く、心が洗われるよう。加計呂麻島の東側を島沿いに船を進めると、ユニークな形の岩や、断崖絶壁から海に流れ落ちる滝などの絶景が広がります。1月~3月にかけては人気のホエールウォッチングができ、運が良ければ間近で潮を吹き上げたり、跳んだりする大迫力の姿を観られるのだとか。
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THE SCENE amami spa&resort
サンセットクルーズ(1時間)5,500円
ボートシュノーケル(2時間)11,000円
沈む夕日を眺めながら
絶品グルメを堪能
心や体、腸や脳を浄化するネイチャークレンズの考えをもつ「THE SCENE amami spa&resort」。チェックイン後は早速、ホテル前の砂浜を素足で歩き、大地を身体で感じます。奄美大島唯一の天然温泉で夕焼けを眺めながら身体を温め、夕食後にはビーチや屋上で星を眺め、心安らぐ時間に。夕食は、和食とイタリアンから選ぶことができ、いずれも地産地消で、養殖クロマグロや近海で捕れたイカなどを使用。イタリアンは塩とオリーブオイルのみの優しい味付けです。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈970
電話/0997-72-0111
時間/チェックイン15:00~、チェックアウト~11:00
料金/2名1室(平日)33,000円~(土日祝)37,400円~
元力士が作るちゃんこ鍋や、アオサの天ぷら、島豆腐など島料理が楽しめるお店「神鷹」。島育ちの店主と女将が営み、その日に捕れた新鮮な魚介などの食材を中心とした料理が楽しめます。特産のきび酢を使ったチキン南蛮は、タルタルソースとの相性が抜群で、特製の味噌でつくるちゃんこ鍋は最後の一滴まで飲み干したいほどの旨味です。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊8-14
電話/0997-72-1919
時間/11:00~14:00、18:00~21:30
地のものにひと手間かけて提供するのが魅力の「島料理リッキ」。地場産のアオサやもずくに加え、長命草や四角豆などのめずらしい野菜を使った天ぷらや、キハダマグロ、ソデイカ、カンパチなどの全て近海で捕れた鮮魚で盛られる刺身は絶品。スモモやパッションフルーツのサワーなどで使われるシロップも自家製で、季節に応じた種類が出るため、旬な料理と一緒にいつ訪れても楽しめます。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋松江4-6
電話/0997-72-2906
時間/17:30~23:00
全室オーシャンビューの「THE SCENE amami spa&resort」。夜明けと共に、海を臨むウッドデッキでゆっくりと呼吸をしながら体験するヨガもおすすめ。身体を動かす心地よさを実感したら、朝ごはんに向かいます。朝食は郷土料理の鶏飯や和・洋揃えたビュッフェも。プライベートビーチを臨みながら、レストランでも庭でもお好みの席で朝食が楽しめるのも嬉しい。
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「THE SCENE amami spa&resort」宿泊者無料メニュー
サンライズヨガ(30分)
サンセットヨガ(30分)
夜ヨガ(30分)
他、有料メニューもあり
さらにディープな
島旅へ出発
奄美大島と加計呂麻島をつなぐ「フェリーかけろま」が出発する古仁屋港。透き通ったブルーの海に囲まれた港では、大きく口を開けたクロマグロのモニュメントが出迎えています。出港し、海を眺めながら移動すると約20分の道のりもあっという間。生間港に近づくと海の色がだんだんと明るくなり、福地さんも思わず「きれい~」と声を漏らしました。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊26-14
電話/0997-72-3771(古仁屋待合所)
時間/古仁屋港~瀬相港(始発)7:00
瀬相港~古仁屋港(最終)18:05
古仁屋港~生間港(始発)8:10
生間港~古仁屋港(最終)16:30
運賃/大人往復690円
美しい景観と
歴史の深さを同時に体験
太平洋戦争中に旧日本軍が大島海峡を防衛するために加計呂麻島の東端、安脚場にも施設が置かれました。やがて、旧日本軍の砲台として整備、防潜網や管制機雷を遠隔操作する施設が建設され、今でも弾薬庫や防備衛所が現存しています。かつての軍事施設も、今は穏やかな大島海峡と奄美大島の美しい景観を見渡すスポットに。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町渡連
電話/0997-72-1115(瀬戸内町役場 水産観光課)
壮大な島時間を
自然からも学ぶ
海沿いに連なる60本余りの落葉髙木デイゴは、5月下旬~6月上旬にかけて真紅の花を咲かせます。その時期は、南から琉球の船が赤い花々を目印に来ていたという言い伝えがあるほどの壮大な風景となり、島を華やかに。昭和53年から町の文化財(天然記念物)に指定されています。古いもので樹齢300余年になるデイゴは、花のない時期でも、島の情緒を美しく保つ、巨木が立ち並ぶ海岸沿いの道はたくさんの方が散歩に訪れます。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍
電話/0997-72-1115(瀬戸内町役場 水産観光課)
地場産の味を堪能しに
島の歴史や文化を学ぶことができる施設。また、サイクリングを楽しむE-bikeやシュノーケリングセットのレンタルも可能です。併設する「かけろまカフェ」は2019年に開店し、オーシャンビューの景色とともに、地元客にも観光客にも愛される憩いの空間です。島の食材を使った手作りパンのサンドやパッションフルーツのジュースがおすすめ。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍316
電話/0997-76-0676
時間/加計呂麻島展示・体験交流館9:00~17:00
かけろまカフェ10:00~15:30
絵にかいたような
白い砂浜、青い海が広がる
加計呂麻島の大島海峡側に位置し、白い砂浜が続くビーチと青く透き通った海の景色を楽しみに多くの人が訪れます。また、スリ浜はその景観に癒されるだけでなく、海水浴・SUP・ウィンドサーフィン・釣りなど、楽しめるマリンアクティビティも多様。シュノーケリングやダイビングをすると、色とりどりのサンゴもたくさん点在しており、クマノミをはじめとする熱帯魚や、時にはウミガメにも出会えます。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町諸数
電話/0997-72-1115(瀬戸内町役場 水産観光課)
歴史が折り重なったシンボルへ
「気根」と呼ばれる根が特徴のガジュマルは、初め、風や鳥の糞によって種が運ばれ木の上に発芽します。木の上に伸びた芽は次第に元の木を覆うように地面に根を伸ばし、地面にたどり着くとさらに栄養を吸収し、何本にも気根を伸ばし大樹へと成長していくのだとか。目の前が海で風通しがよく、木陰にもなっているので、集落の人には憩いの場として親しまれています。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町於斉589
電話/0997-72-1115(瀬戸内町役場 水産観光課)
いいものといい人が
混ざり合う場所
瀬相港の出入り口に佇む「いっちゃむん市場」は、島民が作った長命草やはんだまなどの島野菜を始め、刺身・お土産などが並びます。おいしく食べた感想を生産者に直接伝える島の人同士の交流があるようで、「おいしかった・ありがとう」という言葉が生産者の励みになるのだとか。あたたかい声が集まる市場のおすすめは、その場でいただける、爽やかな酸味と甘さが特徴の名物パッションソフトクリーム。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町瀬相742-39
電話/0997-75-0290
時間/9:00~18:00
旅の最後は
名物をたっぷりと堪能
瀬戸内町の海の玄関口にある「せとうち海の駅」。1階に瀬戸内漁協直販店「海力」、2階に「シーフードレストラン」と、お食事処があります。瀬戸内町に訪れるなら外せない、国内で生産量トップクラスを誇るクロマグロを中心に、地元漁港で水揚げされた白身・シマダコ・ソデイカ・テラダなどの新鮮な魚介を用意。「海力」では、アカエビやアオエビなどをイケスから取り出しその場で食べることができます。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋字大湊26-14
電話/0997-72-4626
時間/海力(鮮魚)9:00~17:00(食堂)11:40~16:00、シーフードレストラン11:00~14:00
定休日/海力 水曜日、シーフードレストラン 木曜日
デッキで大島海峡を眺めながら移動する約35分間の遊覧船「マリンビューワーせと」。半潜水式の船内の階段を降りた先には、群生するサンゴ、クマノミやナンヨウハギ、ツノダシなどの魚たちが行き交う、色鮮やかな美しい海中世界が広がります。サンゴや熱帯魚の種類が書いてある図鑑が窓の横に展示してあるので、見たものをすぐに特定でき博士気分に。小さなお子様からご年配の方まで参加でき、雨が降っても楽しめるアクティビティとして人気です。
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住所/鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊26-14
電話/0997-72-1326
運航時間/1便9:30~最終16:30の7便
料金/大人2,500円、小学生1,250円