鹿児島本土から南へ約380kmに位置する瀬戸内町。南国の陽射しを存分に浴びた、手つかずの自然が広がるまちです。真珠やクロマグロの養殖、国内では貴重なたんかんの栽培など、自然の恵みにひと手間かけて育んだ極上の品が揃います。瀬戸内町のおいしい特産品を「みしょりんしょれ~(めしあがれ)」!
文/松澤都呼
鹿児島本土から南へ約380kmに位置する瀬戸内町。南国の陽射しを存分に浴びた、手つかずの自然が広がるまちです。真珠やクロマグロの養殖、国内では貴重なたんかんの栽培など、自然の恵みにひと手間かけて育んだ極上の品が揃います。瀬戸内町のおいしい特産品を「みしょりんしょれ~(めしあがれ)」!
文/松澤都呼
養殖クロマグロの町としても知られる瀬戸内町。自然界では生き残ることが困難な稚魚を管理し生存率を高めることで、国内有数の生産量を誇っています。色鮮やかな赤身は脂のノリが良く、身のしまりが良いのも特徴。刺身や海鮮丼などで堪能するのはもちろん、希少部位の胃袋を使ったチャンジャもおすすめの一品。奄美大島の黒糖焼酎とも相性抜群です。
さとうきびに存在する菌を利用し、島の空気と天然水のみで発酵させたきび酢。奄美群島でしか製造されていない、在来種さとうきび「体茎種(タイケイ種)」の甘みが酸味を抑え、味わいやすい口あたりに。また、カルシウム・マグネシウム・カリウム等を豊富に含み、塩分は控えめと、健康志向の方からも人気です。調味料以外にも、サワードリンクなどで堪能するのもおすすめ。
亜熱帯気候の瀬戸内町はパッションフルーツ栽培に最適の地。独特の香りと程よい酸味が特徴で、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれ、美容・健康に良いと近年注目されています。旬は6月~8月で、皮の表面がしわしわになった頃に甘みが増すのだそう。そのまま食べるのはもちろん、ジュースにしたり、アイスクリームにかけたりするのもおすすめ。さらにウイスキーに混ぜると口当たりがよく、爽やかな味わいになります。
ネーブルオレンジとポンカンの自然交配でできた、みかんよりも少し大きく、厚みのある皮に包まれる「たんかん」。水はけがよい瀬戸内町の土地は栽培に適しているうえに、太陽の日差しやミネラル豊富な潮風など、自然の恩恵をたっぷり受けて実ります。高い糖度を誇り、濃厚な甘みに適度な酸味、ジューシーな果汁が魅力。2月半ばから3月半ばにかけて旬を迎えます。
きめ細やかな輝きはうっとりするほど美しく、身に着ければ華やかに。淡いピンクから虹色と多彩な色合いの「マベパール」と、神秘的なゴールドの光沢が魅力の「白蝶真珠」。いずれも国内で唯一、瀬戸内町が育てる品種です。飼育パールの入念な水温調整や、時には貝をひとつずつ手入れする作業など、取り出すまで5〜6年かけて丁寧に飼育する、職人の努力が詰まったまちの宝です。