【青木裕子の親子旅】砂丘だけじゃない! 鳥取で遊びながら学べるスポット紹介
家族で鳥取に行ってきました。友人にそう言うと「砂丘のほかに何があるの?」と聞かれることがとても多いです。母方の実家が鳥取なので、私にとって鳥取は第二の故郷のような場所。今回は砂丘に加えて、親子旅におすすめの鳥取の魅力をお伝えします!
目次
鳥取は親子旅にぴったり
今回は祖母に会うことを一番の目的として、前後に観光をする2泊3日の短い旅程でした。といっても、県を東西に横断する国道もしくは山陰道を進むことで観光地を巡ることができるため、土地勘がない人にもわかりやすく、短い期間でもキュキュッと楽しめるのが鳥取のいいところ。幼いころから休みの度に訪れているのですが、自分で運転するようになってからは、レンタカーを借りることが多いです。おすすめは、米子空港→鳥取空港もしくは鳥取空港→米子空港といった具合に一方通行での観光。効率よく観光スポットを巡ることができます。ちなみに、米子空港は「米子鬼太郎空港」、鳥取空港は「鳥取砂丘コナン空港」とお馴染みのまんがの愛称がついていて、どちらも子連れで楽しめる空港になっています。ほかにも鳥取には、『名探偵コナン』の原作者の資料館「青山剛昌ふるさと館」、境港の「水木しげるロード」があり親子旅にぴったりです。また、鳥取は山も海もあり自然が豊かです。言わずもがなの砂丘をはじめとして、神話「因幡の白兎」で知られる白兎海岸に大山(だいせん)、蒜山(ひるぜん)など。はわい温泉や三朝(みささ)温泉など温泉も多いです。行きたいところがたくさんある中で、今回訪れたのは鳥取砂丘と大山。子どもと一緒であることを第一に考えて、楽しく実になる旅を意識してプランを考えました。
大自然を体感する「鳥取砂丘」
まずは鳥取砂丘へ。いつかきっと地理の授業で習うであろう場所に実際に行ってみるのは、教育という観点でも有益だと思います。今やネットで調べれば何でも写真を見られる時代。でも、実際に訪れたときの感想が「写真と一緒だ」では寂しいなと思うのです。できれば「ここ行ったことある!」と気づき、その後の学びにも前のめりになれるような機会をたくさん作りたい! そう考えています。
息子たちには砂丘で楽しみにしていたことが……そう、らくだライド体験です。間近で見ると想像以上に大きくて、ちょっと緊張していましたが、手綱を引いてくれるお兄さんにラクダの名前や年齢を聞きながら楽しんでいました。「気持ちよくてもっと乗っていたかった」とのこと。ラクダに乗った後は砂の丘を登ります。
広々としたところがあると駆け出す息子たち(笑)。二人で競争しながら楽々登ってしまいましたが、私にとってはなかなか大変です。ちょうどいい気候だったのでくじける程ではありませんでしたが、息は切れました(夏の炎天下の砂丘はちょっと危険な暑さなので気を付けて)。登り切った先には日本海が広がります。先にたどり着いた子どもたちを探すと……仲よく日本海を見つめていました。子ども心にも壮大な景色に何か感じることがあったようです。
◆山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンター
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
電話:0857-22-0021
時間:9:00~17:00
個性的な遊具に夢中「チュウブ鳥取砂丘こどもの国」
たっぷり砂丘を楽しんだ後は、砂丘のすぐ側にある「チュウブ鳥取砂丘こどもの国」へ。小学校中学年くらいまでのお子さんに特におすすめです。
ここは複合遊具がとにかく楽しい! 管理棟から広場から多目的ホールまでずっとつながる空中回廊は他の施設ではなかなか体験できないと思います。
その他にもバッテリーカーのようなちょっとした乗り物があったり、ものづくり体験できる工房があったりして、お天気関係なく楽しめます。息子たちも以前、木のピストルづくりを体験したことがあります。
◆チュウブ鳥取砂丘こどもの国
住所:鳥取県鳥取市浜坂1157-1
電話:0857-24-2811
大人も楽しめる「森の国」の フィールドアスレチック
続いてご紹介するのは大山です。登山やハイキングも楽しい山ですが、今回は「どうしても行きたい!」と子どもたちからリクエストがあった「森の国」の大山フィールドアスレチックでたーっぷり楽しんできました。なんといっても森の中のアスレチックがすばらしい。大人も一緒に楽しめます。
3年前に来たときには全く歯が立たなかったアスレチックも易々クリアする姿に、成長を感じました。そして、私は、子どもたちに置いていかれないようにしなくてはとトレーニングの必要を痛感しました……。
また「森の国」では遊び道具を借りることもできます。30分100~300円の都度払いや、借り放題のフリーパスがあるので、目的に合わせて選べます。サッカーボールを借りて、パパとサッカーも思う存分楽しみましたよ。ほかにもスタンプラリーや収穫体験、冬にはスキー教室もあるなど様々な楽しみ方があるようです。子どもにとっては森の国ならぬ夢の国だなあと感じました。
◆森の国
住所:鳥取県西伯郡大山町赤松634
電話:0859-53-8036
まとめ
さて、冒頭で書きましたが、今回の旅の目的は、鳥取に住む私の祖母、子どもたちにとっては“ひいおばあちゃん”に会うことでした。コロナ禍でなかなか会うのが難しくなっていましたが、実に3年ぶりに元気な姿を見ることが出来ました! 祖母も、ひ孫たちの成長した姿をみられて目じりを下げていましたよ。様々なツールを用いて疑似的につながることはできますが、やはり実際に会えるとその喜びはひとしおなのだと改めて実感。また、耳の遠くなった祖母のために、ゆっくり大きな声で一生懸命話す息子たちを見ていると、普段なかなか接することのない年長者と話をする機会というのも心の成長につながるのではとも思います。
年末年始、大切な人に会うというのも素敵な親子旅になりますね。