世田谷区で山奥の味と出会うカレー旅
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スーパーにはいつも鶏肉と豚肉と牛肉が綺麗にパックされて売られていて、人の手が加えられたものに囲まれた街の中で暮らしていると、自分が自然の中で暮らしているということをついつい忘れてしまいます。
自然の中を旅すると、自分が「自然の一部でいろんな動物たちと一緒に暮らしているんだなぁ」ということをしみじみと感じられたりして、なんだか自分の体が本当はもっとのびのびとしてもいいんだと思えて、気持ちが良くって、とても好きなんです。
だけど、東京に暮らしている私は日常の中でなかなか自然と触れ合えないので、すぐにそんな感覚を忘れてしまうのが事実なのですが……
自然を思い出させてくれる場所へ
今回は東京にいながら自然を感じられる、そんなカレー屋さんを紹介したいと思います!
紹介したいのは世田谷区にある“ビートイート”というカレー屋さん。
このお店はなんと! 店主の女性自らが狩猟で仕留めた、さまざまな動物のお肉を使ったカレーが食べられるのです!!
世田谷区の喜多見駅から2分ほど歩いて向かったお店の入り口には、大量の鹿の角が。
店内にも大きな鹿の顔が飾ってあったり、命をいただくありがたさを感じさせられます。
さっそく注文!
この日のメニューは、レモンチキンカレー・豆腐とインゲンの豆乳ヨーグルトカレー・スルメイカのカレー・蝦夷鹿のキーマカレーでした。もちろん全部のせを注文。
もし私たちが自分たちで狩をしてご飯を食べなくちゃいけなかったなら、蝦夷鹿のキーマカレーなんてご馳走なんだろうなー! と、謎の祝祭気分でカレーを食しました。
どんどん新しい美味しさを発見していく
手軽に食べられる加工された食品とは違い、それぞれのカレーが面白いぐらい個性豊かに素材の味が放たれていてびっくり!
植物も動物も、みんな自然の中で何かを食べたり栄養をとったりして育って、そんな中に私たちもいてご飯を食べているんだなぁと、一口噛みしめるたびにシンプルで根本的な気持ちに戻って行くようでした。
単体で食べてももちろん美味しいのですが、いろんな混ぜ方を実験しながら食べると味の深みが増し、どんどん新しい美味しさを発見していくことができます。
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人が動物を狩って、調理をするようになって、長い長い歴史を紡いで、こんな美味しいものが食べられるようになった2019年に生きられて幸せです。
この日はなかったのですが、限定ランチでツキノワグマのビリヤニを出しているときもあるみたいだったので、次回はそれを食べに行きたいなと思います。