【札幌】「旅籠屋 定山渓商店」がある新たなスポット「山ノ風マチ」でおこもりワーケーション旅
こんにちは。出張で1カ月のうち、半分以上はホテルステイをしている旅色LIKESライター・&ヨシカです。今回、札幌出張後に延泊する宿として見つけたのは、「旅籠屋(はたごや) 定山渓(じょうざんけい)商店」。ここは精肉店と酒屋が入っていて珍しいので、宿泊前から興味津々。10年ぶりに訪れた定山渓温泉は懐かしく、変わらない景色もありましたが、宿の近く、メイン通りから少し離れたところに、新しく「山ノ風マチ」という小さなマチができていました。定山渓に宿泊したらぜひ楽しんでもらいたい「山ノ風マチ」も、合わせて紹介します。
※3月23日~24日に撮影しています。雪は解けつつありますが、まだ雪景色だそうです。
目次
北海道にある「定山渓」とは
札幌中心部から車で約1時間。定山渓は支笏洞爺(しこつとうや)国立公園内にあり、風光明媚な自然環境に恵まれる、道内でも人気の温泉地。札幌駅からシャトルバスなどが1時間に1本ほど出ており、交通の便がとてもいいです。旅館の日帰り温泉だけでなく、無料の足湯や手湯も数カ所あるため、気軽に行けるのも魅力的。
お酒とお肉と温泉が楽しめる「旅籠屋 定山渓商店」
札幌市内からバスに乗り、今夜の宿がある定山渓温泉へ。出張の延泊に選んだ「旅籠屋 定山渓商店」は当日の朝に思い立って宿泊することにしたため、ツインや和室の部屋はすでに満室。ただ、全3室ある女性専用のカプセルルーム「ハタゴノナカ」が空いていたので、今回はこちらを予約しました。
よくあるカプセルホテルとは違い、こちらは一つの部屋にカプセルルームが3つ。宿泊者は同じ部屋の鍵を持っていますが、カプセルルームにかけられる鍵はありません。グループタイプの部屋だとみんなで集まれるスペースがあり、女性専用の部屋の場合は3つの洗面台が完備。カプセルルームはひとりのスペースも広く、中にはテレビも。部屋の中に洗面やトイレもあるので、とっても快適です。静かでぐっすり眠ることができました。
女性専用のお部屋はお一人さまの宿泊が基本なので、いつの間にか仲良くなって一緒に過ごすような出会いもあるのだとか。掃除の合間にツインや和室のお部屋も見せてもらいましたが、中でも「ハタゴノナカ」のお部屋が特徴的だったので、ここに泊まれてよかったかも。
私は13時前からロビーで仕事をしていたのですが、日帰り入浴のオープンを待つお客さんが続々と入ってきました。ここはチェックインを待ったり、16時~23時まで営業しているドリンクカウンターで購入したものを食べたり、ボードゲームを楽しんだりする人たちで1日中賑います。
宿泊者限定でお酒に親しむ場所として、「SAKEラウンジ」と酒蔵があります。「SAKEラウンジ」の棚には日本酒(展示品)、お猪口、本が並んでいます。お酒を片手に語らったり本を読んだりし、思い思いに過ごすことができます。また、「SAKEラウンジ」隣には酒蔵があります。鍵と懐中電灯を借りてひんやりとした酒蔵を探検。気に入ったお酒があれば購入することもできるので、旅先のお土産にもぴったりですね。
「旅籠屋 定山渓商店」は47年続いた保養所をリノベーションした宿ですが、大浴場にはあまり手を加えていないそう。源泉掛け流しのお風呂は少しとろみがあるため、肌がスベスベに。サウナはリニューアルされており、15分おきのセルフロウリュが楽しめます。一気に90度以上にまで温度が上昇する、カラッとしたサウナは私好みなのでとっても嬉しい! 1,200円で日帰り入浴も利用可能です。
夕食と朝食は、宿の中にある定山渓精肉店で。夕食は6段の焼き肉セット。それぞれのお肉を一番おいしく食べられる方法が記載された説明書があるため、1枚ずつ丁寧に焼いて、ゆっくりお肉を食べられます。少し物足りない場合は追加オーダーをしたり、バーカウンターでおつまみを購入して持ち込むことも可能。
朝食はカレーか雑炊を選べて、どちらもおかわり自由。こだわりのじゃがいも食べ放題もあり、お腹いっぱいで大満足です。
他にも宿泊者限定のお楽しみがあります。アメニティ不要なら館内で使えるクーポンの当たるガチャができる企画や、無料シャトルバスのサービスも! 札幌市内から往復1便ずつバスが出ているのですが、帰りの便が12時45分発なので、ランチを食べてからゆっくり帰ることができます。
◆旅籠屋 定山渓商店
住所:札幌市南区定山渓温泉西2-5
電話:011-598-2929
料金:1泊2食付き1万3,350円(税込)~
※13歳以上の方専用の施設です
◆大浴場(日帰り温泉)
営業時間:13:30~18:00
料金:1,200円(税込)/タオルレンタル:220円(税込)
※13歳以上の方専用の施設です
ここからは新しいエリア「山ノ風マチ」について紹介します。「山ノ風マチ」とは定山渓温泉西にある複合施設のことで、最近この辺りにカフェやパン屋など、新たなお店が続々誕生しているようです。
焼きたてピザと手作りジェラートの「雨ノ日と雪ノ日」
荷物を預けてまず向かったのは、「旅籠屋 定山渓商店」から徒歩約5分の場所にある「雨ノ日と雪ノ日」。ここでは一番人気の「雨雪の贅沢サラダピザ」を食べることに。モチモチの生地の上には大きなスモークサーモンと自家製生ハム、シャキシャキ野菜がたっぷり! ボリュームがありますが、一人でもペロリと食べられます。ジェラートのカップにはその日の天気に合わせたスタンプが押されるので、新しいフレーバーはもちろん、スタンプを楽しみに何度も訪れたくなるお店です。雨と雪の降る時間にお店に行くと何かいいことがあるみたい……!
◆雨ノ日と雪ノ日
住所:札幌市南区定山渓温泉西2丁目41
電話:011-596-9131
営業時間:10:00~18:00(ピザLO17:30)
定休日:木曜日(祝日、お盆、GW、年末年始は除く)
休日のお昼ごろにはほぼ完売する「エクスクラメーションベーカリー」
2日目の朝は「エクスクラメーションベーカリー」でパンを食べることに。実は昨日も来たのですが、すでにほとんどのパンが売り切れていたので諦めたのです……。昨日の反省を生かし、オープンと同時に再訪問。おいしそうなパンばかりで、たくさん買い過ぎてしまいました。すでにパンをたくさん買っていたにもかかわらず、今度は「2時のクリームパン」なるものが存在することを知り、急いでもう一度お店へ。注文を受けてからクリームを詰めるクリームパンは、かぶりつくと柔らかいクリームが溢れ出ます。大人気なので、1時間もしないうちに完売することも。2階のカウンターには電源もあるので、混雑していない時にはパソコン作業もできそうです。
◆エクスクラメーションベーカリー
住所:札幌市南区定山渓温泉西2丁目1
電話:011-252-7710
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日(祝日、お盆、GW、年末年始は除く)
完全予約制、住所非公開! 演出と味に唸る「秘密のカレー部屋」
チェックインの時に存在を知った「秘密のカレー部屋」。若干席数限定で毎日4回転のようですが、チェックイン後に翌日の予約をしようとしたら、最後のひと席しか空いていませんでした。集合場所からスタッフに案内された秘密の扉の向こうには、ロウソクの明かりだけの真っ暗な空間。各自、頭上の明かりをつけると前菜が用意されていて、その後、カレーライスが運ばれて来ます。カレー部屋の秘密を知り、誰かに話したい気持ちもありますが、是非演出を含めて驚いて欲しいので、あえて最低限の写真に留めておきます。
◆秘密のカレー部屋
住所:非公開(山ノ風マチのどこか)
電話番号:非公開
営業時間:11:00~15:00※完全予約制
定休日:火曜日(祝日、お盆、GW、年末年始は除く)
手土産に最適な2つのスイーツ店
「坂ノ上の最中」
今、定山渓温泉で大人気のお土産スイーツが「坂ノ上の最中」のワンハンドスイーツ「MONAKA」です。ムースとフィナンシェの2層仕立てで、上からパリパリの最中を被せて食べます。パティシエが毎日作っていますが、あまりにも人気があるため、朝早くに売り切れてしまうそう。「定山渓第一寶亭留(ほてる) 翠山亭」内にお店があり、このホテルグループの宿泊者は、前日21時までに専用フォームで予約すれば、当日開店30分前の9時半以降に受け取りが可能です。料金はお宿の部屋付けでチェックアウト時にまとめて支払います。
◆坂ノ上の最中
住所:札幌市南区定山渓温泉西3-105 定山渓第一寶亭留翠山亭1階
電話:011-598-2142
営業時間:10:00~14:30(MONAKA売切次第閉店)
定休日:無休
「ハレとケ洋菓子店」
最後に、チェックインをした時から気になっていたケーキ屋「ハレとケ洋菓子店」に、開店直後に行って来ました。土日になるとケーキが昼前に売り切れると聞いていたので、取り置きしてもらうことに。お世話になった方へのお土産も買いました。そういえば、前日夜に宿泊した「旅籠屋 定山渓商店」の中で大きなケーキ箱を持った人がいましたが、ホールケーキの予約ができるそう(前日22時までにお店の専用予約フォームにて)。ホテルから徒歩約2分なので、記念日のケーキをオーダーして部屋で食べるのもいいですね。
◆ハレとケ洋菓子店
住所:札幌市南区定山渓温泉西2丁目2 風マチビルヂング1階
電話:011-590-6654
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし
新しくなった定山渓温泉へ行こう
今回は「旅籠屋 定山渓商店」に宿泊したからこそ見つけることができた「山ノ風マチ」を満喫しました。他にも、素敵なデザインのお土産と燻製商品が並ぶ「カゼマチマートと燻製デザイン研究所」、炭焼きのお肉やお魚がいただける「食堂いち」、1年のうち夏から秋にかけて100日間だけ開店する「森乃百日氷」などがあり、次に来た時にも新たな発見がありそう。もう全国では春が到来していますが、近くの札幌国際スキー場は5月12日まで開いていたり、周囲の山々も雪に覆われているため、まだまだ冬を楽しめる予感。雪が残る定山渓で冬の終わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。