島根県ふるさと親善大使が推す! 国宝・松江城と城下町に魅せられる旅

島根県

2024.03.18

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島根県ふるさと親善大使が推す! 国宝・松江城と城下町に魅せられる旅

島根県19市町村をすべて巡った、島根県ふるさと親善大使の小笠原知恵です。これから“旅色アンバサダー”として地元・島根の魅力、旅情報を発信していこうと思っています。ということで今回取り上げるのは「島根県松江市」の旅です。国宝松江城をはじめ、城下町の雰囲気残る松江の町。松江城を中心に日帰りで周れるスポットを案内します。

目次

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まずはここに行って! 「国宝・松江城」

写真映え間違いなし! 明治建築の洋館「興雲閣(こううんかく)」

「堀川遊覧船」でのんびりまち並みを眺める

茶の湯の町・松江で、抹茶と和菓子が味わえる「喫茶 きはる」

むすびに

まずはここに行って! 「国宝・松江城」

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桜と松江城。これからのお出かけにぴったり!

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松江城内部

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築城年の記された祈禱札(レプリカ)

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天守最上階からは松江の町が見渡せる

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国宝指定書の写し

松江市のシンボルである松江城は、全国で現存する12天守のうちの一つで、平成27(2015)年に国宝に指定されました。城の周りには桜の木々が植えられていて、3月下旬~4月上旬には桜に包まれる城が見られます。桜に囲まれた城の様子も美しいですが、城内にも見てほしいところがたくさんあります。特に見てほしいのは1階と5階。

1階には「天守最大柱」という、大きな柱があります。地階~1階の東西2本の通し柱のことを指し、これだけでも見ごたえがあるのですが、柱の地階部分に打ち付けられていた「祈祷札」にも注目してください。神社で祈祷を受けた際にいただけるものですが、この札に「慶長捨六年」と記載されていたことから国宝指定に繋がったとされる、非常に重要なものです。なお、城内に展示されているものはレプリカです。

続く5階に向かう途中は急な階段もあるので、手すりにつかまりながらゆっくりのぼってくださいね。天守最上階である5階は「天狗の間」と呼ばれ、城下町を見渡せます。東西南北それぞれに窓があるので、最上階からの松江の景色を眺めてください。また、この階には国宝指定の証である「国宝指定書」の写しも展示されています。

◆松江城
住所:島根県松江市殿町1-5
電話番号:0852-21-4030(松江城山公園管理事務所)
営業時間:4月1日~9月30日 8:30~18:30、10月1日~3月31日 8:30~17:00
定休日:無休
入場料:大人680円、小・中学生290円

松江城 公式HP

松江城(千鳥城)

島根県松江市殿町1-5

松江城(千鳥城)

写真映え間違いなし! 明治建築の洋館「興雲閣(こううんかく)」

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レトロな外観がかわいらしい

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この階段が人気の写真スポット。下から撮る構図がおすすめ

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どこを切り取っても写真映えしている

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淡いグリーンの窓枠に、どこか懐かしさを感じる

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貴顕室

続いての推しスポットは、松江城二の丸に建つ、明治建築の洋館「興雲閣」です。明治36(1903)年に完成した県内に残る数少ない明治建築の一つで、松江市の工芸品陳列所として誕生しました。淡いグリーンの外観はもちろん、中も素敵なのでシャッターが止まらなくなるはずです!

館内に入ると、赤い絨毯の敷かれた階段が現れます。大きな窓から外の光が差し、左右対称で広々とした空間は写真映えすると人気の場所です。結婚式の前撮りスポットとして選ばれることもあるんですよ。この階段を上がると、大広間に到着。淡いグリーンの窓枠、丸い電球、木目の天井からレトロな印象を感じさせられます。右奥には入室できませんが「貴顕室」が。この部屋は明治40(1907)年に皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)のご宿泊所としても使用されていました。建具とシャンデリアは現存しているものを修復展示しており、その他は当時の様子を復元しているんだとか。

◆興雲閣
住所:島根県松江市殿町1番地59
電話番号:0852-61-2100
営業時間:4月1日~9月30日 8:30~18:30、10月1日~3月31日 8:30~17:00
定休日:無休
入館料:無料

興雲閣 公式HP

「堀川遊覧船」でのんびりまち並みを眺める

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乗船場から乗り込む

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こたつで温まりながら、堀川めぐりスタート

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冬の水鳥

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遊覧船から見える松江城

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景色だけでなく、個性あふれる船頭さんのお話も楽しみの一つ

松江城観光とあわせて楽しみたいのが「堀川遊覧船」。城を囲うお堀を巡る船から松江のまち並みを見られます。

乗り場は「松江堀川ふれあい広場」と「大手前広場」と「カラコロ広場」の3か所。全長約3.7㎞、およそ50分の船旅です。わたしは松江城から一番近い「大手前広場」から靴を脱いで乗り込みました。この日はなんと、冬季限定のこたつ船! 11月上旬から4月上旬のみ運航していて、豆炭(家庭用の炭)でじっくり温められています。毎年ニュースでも取り上げられる松江の冬の風物詩なんですよ。また、冬鳥がお堀に集まっている様子が見られるのも冬のお堀巡りならでは。ほかにも、春は桜が頭上を彩るだけでなく、水辺にも落ちてピンク色が混じった川が美しいですよ。

遊覧船は大きく分けて3つのエリアを進んでいきます。松江城の石垣や、武家屋敷のある塩見縄手を見ながら通る「歴史地区」、レトロな建物が並ぶ様子から懐かしさを感じられる「市街地区」、空と森の中をゆったりと進む「自然地区」のエリアです。遊覧船のコース中は個性豊かな17本の橋があり、低い橋の下を通るときは遊覧船の屋根が下がってきます。船頭さんの合図に合わせて乗客全員で姿勢を低くしてすすむ様子はまるでアトラクションのよう。船の上ならではの体験です。船頭さんのガイドとあわせて、のんびり船旅を楽しんでみて。

◆ぐるっと松江 堀川めぐり 堀川遊覧船
住所:島根県松江市黒田町507-1
電話番号:0852-27-0417
乗船時間:3月1日~10月10日 9:00~17:00、10月11日~2月末日 9:00~16:00 ※いずれの時期も随時運航
料金:大人1,600円、中学・高校生1,300円、小学生800円

ぐるっと松江 堀川めぐり 堀川遊覧船 公式HP

ぐるっと松江 堀川めぐり

島根県松江市黒田町507-1ふれあい広場乗船場

ぐるっと松江 堀川めぐり

茶の湯の町・松江で、抹茶と和菓子が味わえる「喫茶 きはる」

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伊丹さんが作る和菓子は、まるで芸術品のよう……!

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あっという間に伊丹さんの手によって美しい和菓子ができあがっていく

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抹茶と和菓子セット(落雁付)890円。和菓子は店舗にある「本日の和菓子」から一つ選べる

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庭園を眺めながら味わう

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とろけるようなわらび餅も人気

実は、松江は京都・金沢と並ぶ「日本三大菓子処」の一つなんです。茶の湯(茶道)文化が根付いていて、和菓子とお抹茶を味わえるところがたくさんあります。その一つが、松江歴史館の中にある「喫茶 きはる」です。日本でも数少ない『現代の名工※』に選ばれた職人・伊丹二夫さんが、一つひとつ手作りした和菓子とお抹茶を味わえます。

和菓子は季節を感じられるさまざまな種類が提供されるだけでなく、伊丹さんが目の前で作る様子を間近で見られるのはここだけ! 細かい手作業で美しい和菓子ができあがっていく様子を見学できますよ。わたしが訪れた2月には、節分やバレンタインにまつわるメニューのほか、春を感じる「うぐいす」の和菓子などが並んでいました。どこから食べようか迷ってしまうほど愛らしく、上品な甘さでお抹茶のほろ苦さと相性抜群! 目の前にある日本庭園を眺めながら、ゆったりとしたひと時を過ごせます。和菓子のほかにも数量限定の「わらび餅」もあるので、そちらも要チェックです。

※現代の名工:毎年1回、厚生労働省に表彰される卓越した技能者。

◆喫茶 きはる
住所:島根県松江市殿町279番地(松江歴史館内)
電話番号:0852-32-1607
営業時間:9:30~17:00(LO16:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は、翌平日)

喫茶 きはる 公式HP

むすびに

ご縁の国・しまねで楽しめる、わたしイチオシの松江城周辺観光を紹介しました。ただ松江城を見学するだけではもったいない! 周辺には城下町の雰囲気を感じながら過ごせるスポットがたくさんあることが伝わったらうれしいです。観光施設だけでなく、季節によっても変わるまち並みも素敵なので、ぜひ遊びに来てくださいね。

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#旅色LIKES #島根県 #旅色アンバサダー #松江市 #松江城 #城下町

Author

島根旅 小笠原知恵

Ambassador

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小笠原知恵

島根県出身、島根県在住。フリーアナウンサー、ライター。島根県ふるさと親善大使「遣島使」を務める。地元島根県でNHKキャスターを5年間担当し、19市町村すべてを取材した経験あり。島根県の定番から穴場スポットまで日帰り旅や女子旅を中心に旅情報を紹介!

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