【神戸】ステーキハウス オリエンタルで学んだ“こだわり”を人に“伝える”ことの大切さ

兵庫県

2024.01.24

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【神戸】ステーキハウス オリエンタルで学んだ“こだわり”を人に“伝える”ことの大切さ

神戸在住の旅色LIKESメンバー・ひろみさんいわく、大抵の神戸人は普段、地元の定番観光スポットで過ごすことはあまりないそう。しかし、ここ最近の神戸は県外の方だけでなく、外国人観光客も増えつつあり、みんなとても楽しそうに感じたひろみさん。そこで、「わたしも普段と違う目線で地元を見てみよう!」 と思い立ち訪れたのが「ステーキハウス オリエンタル」。このお店は料理がただおいしいだけではありませんでした。シェフとの時間がとても充実感に溢れ、思いがけず大切なことに気づけたそうです。

目次

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おいしさの秘密は“相手の心をつかむトーク”にあり

素材の力を最大限に生かした料理と、目の前で燃え上がるステーキに感動!

“最高のおもてなし”は大切な人と食事をするのにおすすめ

シェフから学んだ大切なこと

◆この記事を書いたメンバー

おいしさの秘密は“相手の心をつかむトーク”にあり

旅色LIKES

ステーキハウス オリエンタルは、神戸の海が見渡せる鉄板料理のお店です。横並びのテーブルの先には鉄板があり、ほとんどの料理をシェフが目の前で作って出してくれます。最初に、茶わん蒸しを鉄板で蒸しながらお魚料理に添える野菜を調理。その手さばきがカッコよくて、わたしは思わず「写真撮っていいですか」と尋ねました。「もちろんいいですよ」とシェフ。そのあとすぐに、わたしのスマホカバーを見てシェフがこう言いました。「それって矢沢あいですよね」

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矢沢あい展で手に入れたステッカー。「天使なんかじゃない」翠ちゃん

わたしのスマホカバーに漫画家・矢沢あい作『天使なんかじゃない』の主人公・翠ちゃんのステッカーが挟まれていたことに気づいて話しかけてくれました。わたしは驚きつつもテンションが上がって「そうです、よくご存じで!」と答えると、「僕もとても好きなんですよ~、娘が二人いてね……」と、そこから会話が盛り上がる盛り上がる。
相手のちょっとした情報をキャッチして、会話を膨らませ、自身の話題も出す。料理って、口にするものだからこそ信頼が必要ですよね。お互いのことを話すことで信頼関係が生まれ、信頼する人の作る料理はおいしさが倍増します。シェフが共通の楽しい話題を振ってくれたおかげで、会話が盛り上がりました。

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初めて食べた、「こだわり“だし”の茶碗蒸し」。牛肉入りは初めて食べました

今からこのレストランで過ごす時間が、とっても楽しくなること間違いなし! とワクワクしながら食事がスタート。最初の料理から安心していただけました。

素材の力を最大限に生かした料理と、目の前で燃え上がるステーキに感動!

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前菜

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オリエンタルサラダ

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近海産鮮魚 鉄板焼き

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近海産鮮魚 鉄板焼き

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季節の焼野菜

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シンプルな玉ねぎステーキ

前菜には黄色いかぼちゃのピューレが使われており、砂糖は使わず自然の甘みが生かされた味は体に染み渡ります。なお、使用している食材は余すことなくすべて使っているそうです(これもこだわりなのかな)。自然のままの味といえば、サラダもとてもおいしかった! 手作りにんじんドレッシングが添えられており、さつまいもとミニトマトがデザートのように甘かったです。こんなサラダだったら子どもも喜んで食べるだろうな……。魚料理のソースは生クリームを一切使用せず、カブと貝の出汁をオリーブオイルで乳化させているそう。シンプルに玉ねぎだけを使った料理は、カラメル色になるまでしっかり焼いた玉ねぎから甘い香りが漂ってきます。おいしさの秘訣は食材にしっかり火を通すこと、だそうです。

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サシの入った美しい黒毛和牛を使用

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いよいよお肉の登場です。ファイヤーの演出に思わず感動し、「わー! すごーい」と大声をあげてしまいました。好みの焼き方を聞かれましたが「おまかせします」と答えました。「おいしく焼きますね」とシェフ。頼もしいです。分からない時はプロにお任せが一番。

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締めのご飯は、プラス1,000円でガーリックライスに変更しました。このチョイス、正解。オリーブオイルでしっかり火を通したニンニク。そのオリーブオイルは使わずにニンニクだけを取り出して、バター、出汁醤油、ゴマなどで作られるガーリックライス。勝手に思い込んでいた、こってりした「洋」のイメージとは違って、出汁のきいたあっさり「和」の仕上がりで良い締めとなりました。作っている時に漂うバターとガーリックの香りをおかずに、白飯が食べれそうなほどでした。また、鉄板に押し付けて作られたおこげが、おせんべいのようでお酒とも合いました。

“最高のおもてなし”は大切な人と食事をするのにおすすめ

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レストランからの景色。夜は神戸の夜景が一望できそう

今回一緒に行った人の中にお誕生日の人がいました。「誕生日の人がいる」とだけレストランに伝えて、どの人が誕生日か言っていなかったのに、お店の人たちは私たちの会話からヒントを得たのでしょうか。何も聞かずに誰が誕生日かをわかってくれて、その人に向けてサプライズのお祝いをスタッフ全員でしてくださいました。さすがホテル併設のレストラン。最高のおもてなしです。神戸で素敵な景色が見えるところでお誕生日のお祝いを考えている方には特におすすめです。プロポーズもいいかも……! 大切な人と二人で行くのがおすすめなお店になりました。

◆ステーキハウス オリエンタル
住所:兵庫県神戸市中央区波止場町5-6 神戸メリケンパークオリエンタルホテル 14階
電話番号:078-325-8111 ※レストランに関するお問い合わせは050-3503-8115(24時間⾃動応答システム)、もしくは078-325-8110(オペレーター専⽤ダイヤル、10:00〜17:00)
営業時間:11:30~15:00、17:30~21:30 ※2024年1月1日(月)~1月31日(水)までは17:00~21:00(LO20:00)

※今回は淡路・播磨灘などの近海の魚介とステーキを味わえる「ステーキ & 魚介 ランチ ~Steak & Seafood Lunch~」をいただきました。お肉は黒毛和牛をチョイスし、ライスをガーリックライスに変更したので合計10,400円/人でした。

ステーキハウス オリエンタル 公式HP

シェフから学んだ大切なこと

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右にちらっと見えるのが、シェフこだわりのガーリックチップス。これだけでお酒が飲める

滞在中、目の前でシェフが料理をしながら、これから作る料理のこと、食材のこと、作り方、調味料の黄金比率など、惜しみなく何でも説明くれました。一生懸命熱く語る姿がまたまたかっこよくて、わたしは「シェフのこだわりってなんですか? 食材とか道具ですか?」と聞くと、「そんなの全部ですよ。全部こだわりですよ。こだわりがないとこの仕事できないですよ。せっかくお客様に来ていただいているのに、普通の出してもしかたないでしょ」と笑いながら言うのです。なんと浅はかな質問をしてしまったのだろう。わたし、大反省……。シェフは話を続けました。
「例えば、このガーリック。青森から仕入れているとってもおいしいにんにくなんです。これをスタッフに2時間以上かけてじっくり揚げてもらって、チップスにしているんです。これが本当においしいんですよ。僕が揚げると一枚120円くらいになります。一枚ですよ? これもコース料金に含まれているんです。それなのに食べずに残す人がいるんですよ。別にいいんですけどね、でも勿体ない! 食べてほしい。これもこだわりです」
それを聞いて、痛いほど気持ちが分かりました。わたしも仕事で絵を描く時、わたしなりに“こだわり”は色々あります。こんなところに一生懸命時間かけて……。こんな“こだわり”、誰も気づかないだろうな。何こだわってるんだろ、わたし。でも見てほしい。むしろここが見どころ……! そんな風に思うことが多々あります。手が止まることすらあります。

大事なのは、その“こだわり”を人に“伝える”ことなんだな。

シェフを見て学びました。シェフは一生懸命“こだわり”を“伝えて”くれました。わたしも同じようにその想いを伝えればいいんだ。「分かる人に分かればいい」そんな姿勢じゃ、誰にも伝わりませんよね。どんどん伝えていきたいです、わたしの“こだわり”を。

◆この記事を書いたメンバー

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ひろみ(六期生)
神戸在住のトラベルイラストレーターで乳がんサバイバー。小学生年子姉妹の母でもある。南国、自然、健康・美に関すること大好き! 吉方位旅行がマイブームで、旅の思い出を絵にしている。子連れでも、抗がん剤治療していても、旅は気軽にできる! ということを発信できれば……という思いで旅色LIKESに参加中。

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#兵庫県 #旅色LIKES #神戸市 #ステーキハウスオリエンタル

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