代々木の「nope cafe」は映画愛とおもちゃに溢れた空間|映画ソムリエ東紗友美と巡る魅惑の映画スポット

東京都

2022.09.29

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代々木の「nope cafe」は映画愛とおもちゃに溢れた空間|映画ソムリエ東紗友美と巡る魅惑の映画スポット

鋭い女子目線で映画を解説する映画ソムリエ・東紗友美さんが、映画好きならきっと心がときめく魅惑のスポットをご紹介。今回は、映画ファンなら知る人ぞ知る渋谷区・代々木のカフェ「cafe & DINE in “nope”(ノップカフェ)」へ。カラフルなおもちゃと映画愛に溢れた空間を、東さんと一緒にぜひご堪能ください!

目次

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まるでおもちゃ箱のような空間の「nope cafe」

豪快なドリンクにも注目

物販コーナーにはお宝アイテムも

東京の「オーバールックホテル」へ、ようこそ!

まるでおもちゃ箱のような空間の「nope cafe」

代々木駅から徒歩約2分の場所にある「cafe & DINE in “nope”」、通称:nope cafe(ノップカフェ)。2019年8月にオープンしたこちらのカフェには、アメリカン・トイと映画グッズがたくさん飾られていて、どの空間をどの角度から撮影しても華やいだ写真が撮れてしまうんです。“人生=思い出作り”と声を大にして掲げる東がどうしても伝えたい場所でした。

「cafe & DINE in “nope”」、通称:nope cafe(ノップカフェ)の入り口

nopeのネオンが光る入り口

いつも映画好きで賑わっているというnope cafeに訪れたのは、比較的空いている時間帯といわれている平日16時(オープン時間)。あやしげに光るネオンは、いつだって異空間への入り口ですよね……。

ノップカフェの入り口のドア

おもちゃが散りばめられた内装がチラ見えするこのドア、万華鏡をのぞいている感覚になります。

ノップカフェの店内

壁一面におもちゃ!

店内に入ると、広がるカラフルな空間! 壁一面を埋め尽くすヴィンテージトイ! まるで博物館のようです。BGMに80’sミュージックも流れていて、リトル・アメリカのよう。

ノップカフェの店内にいる東紗友美さん

座ってみると自分もまるで“おもちゃ箱”の一員になった気分で、思わずワクワク。

豪快なドリンクにも注目

赤青メガネのドリンク

Super Sparkling 3D drink(850円)

お店の世界観をそのまんま反映したようなドリンクメニューも魅力的。オーナーのMOYAさんが映画好きにおすすめのドリンクを聞くと、昔懐かしい赤青3Dをイメージしたゼリードリンク「Super Sparkling 3D drink」とのこと! 豪快に混ぜる楽しみとともにいただきます。

ドリンクに付いてくる3Dメガネは持ち帰り可能。2世代前の3Dメガネですが、インターネットで「赤青3D動画」などで検索して出てきた動画を再生すると、ちゃんと立体的な映像を観れるそうですよ。ぜひ持ち帰って試してみて。

oh!REO(900円)

oh!REO(900円)

一番人気のメニューは、これまたインパクト抜群のオレオのシェイク「oh!REO」だそう。オレオとミルクの奏でるsweetなハーモニーが特徴の一品で、見た目ほど甘すぎずデザートのようなおいしさです。

物販コーナーにはお宝アイテムも

ノップカフェの販売コーナー

カラフルなピンバッジ

ノップカフェの販売コーナー

ステッカー

ノップカフェの販売コーナー

さまざまな映画グッズ

ドリンクを味わいながらぜひ楽しんでいただきたいのが、この瞬間の思い出をより色濃くするためのお土産探し。ここnope cafeは物販コーナーも豊富で、お手頃価格のステッカーやピンバッジ、珍しいグッズも販売しています。私もこの時、思わぬお宝を発見!

ターボマンの復刻フュギュア

ターボマンの復刻フュギュア

こちらはアーノルドシュワルツネッガー主演のクリスマスソング映画『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996)に登場する「ターボマン」の復刻フュギュア。まさかお目にかかれる日が来るなんて、驚きのシロモノ。ちなみにこれは最後の一体だそうです。※2022年9月撮影時

正直なところ、鑑賞したのがあまりにも昔すぎてターボマンの存在を忘れかけていたのですが……ここで再会できたおかげで、子供の頃に家族とこの映画をクリスマスにレンタルして観たことを思い出しました。

このように映画は記憶のメモリースティックとなって、脳の深いところに存在する忘れかけていた記憶に命を吹き込んでくれる瞬間が度々ありますよね。

販売アイテム以外はすべてオーナーの私物!

販売アイテム以外はすべてオーナーの私物!

nope cafeの壁を眺めていると、懐かしい思い出が次々とよみがえり、時空を軽やかに越えてしまいます。まるで5次元空間にいるかのよう。ぼんやり店内を眺めているだけで、過去の満たされた瞬間を振り返ることができました。

これらのコレクションはすべて、ヴィンテージトイを愛するnope cafeオーナーの私物なのだそう。店内に飾られているアイテムは約1800点、しまっているものも含めると2200点ほどあるのだとか……!

東京の「オーバールックホテル」へ、ようこそ!

オーバールックホテル

オーバールックホテル

さて皆さま、この柄に見覚えはありませんか? そう、こちらは名作映画『シャイニング』の舞台になった「オーバールックホテル」の床の模様。nope cafeには、オーバールックホテルを再現した一角があるんです!

『シャイニング』といえば、全世界を震撼させたスティーヴン・キング原作×スタンリー・キューブリック監督によるホラー映画の金字塔。ジャック・ニコルソン主演の、冬季閉鎖中の山中リゾートホテル・オーバールックホテルの管理人一家が悪霊たちによる狂気に染まっていく姿を描いた伝説的名作です。

作品ファンにおなじみの「237号室」

作品ファンにおなじみの「237号室」

このホテルの床の模様がラグになったり、恐怖現場となる237号室はキーホルダーやステッカーになっていたり、DVDのジャケットのジャック・ニコルソンの“あの表情”はパロディとしても多く登場。映画全体がカルチャーの一部となっています。近年でもZARAやVANSといったブランドからコラボアイテムが登場し、公開から40年以上経った今もその魅力は色褪せません。

完璧主義のキューブリックによって描かれた史上最も美しいホラー映画との呼び声もある『シャイニング』、まだ観たことがない方はぜひ観てほしいです。ホテル内部の静謐な美しさには、恐怖以上の圧倒的な印象を受けますよ。恐怖と美というのは、どこか似ているのかもしれません……。

トイレへの入り口

『シャイニング』のあのトイレが……

さて、舞台となったオーバールックホテル、少し怖いけれど覗いてみたい……映画好きにとって憧れの場所でもあります。まさか、ここ東京にオーバールックホテルがあったなんて!

『シャイニング』といえばトイレのシーンを思い浮かべる方も少なくないと思いますが、こちらnope cafeはお手洗いが徹底的にオーバールックホテルなのです。お手洗いへの入り口の上部には、エレベーターの階数表示版のステッカーや、下部には血の溢れ出すエレベーターをイメージした赤いランプも。

廊下の白い壁も、オーバールックホテルの当時のペンキの塗り方で塗ってもらったそうですよ。なんというこだわりの空間……!

グレイディ姉妹の等身大ポップ

グレイディ姉妹の等身大ポップ

“あの忘れがたき双子”グレイディ姉妹の等身大ポップもあり、トイレ前の廊下に移動させて撮影してもOKとのこと。ということで、シャイニングコーデの私も双子と記念写真。

そして、トイレ内部ではあの名シーンに遭遇! こちらのトイレ内ではジャックニコルソンのお声も流れますが、トイレというよりエンタメスポットですよね。(※お子様はご注意くださいね!)

***

nope cafeの映画愛には心が震えるばかりでした。不定期で映画作品とコラボしたドリンクを提供したり、貸切にして好きな映像を楽しむこともできるそうです。

ぜひ、カメラロールを素敵なキャラクターたちでいっぱいにしてきてくださいね。きっと気持ちもカラフルになりますよ!


◆「cafe & DINE in “nope”」(通称:nope cafe)
住所:東京都渋谷区代々木1-58-7 2F
営業時間:営業時間:月~水曜日16:00~23:00、金曜日16:00~24:00、土曜日14:00~24:00、日曜日14:00~23:00
定休日:木曜日

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#カフェ #映画 #映画ソムリエ #代々木

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映画ソムリエ 東紗友美

映画ソムリエ

東紗友美

映画ソムリエとして、テレビ・ラジオ番組での映画解説や、映画コラムの執筆、映画イベントのMCなど幅広く活躍。映画ロケ地巡りも好き。日経電子版で「映画ソムリエ 東紗友美の学び舎映画館」を連載中。

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