六本木駅の地下鉄から上がる階段に
当時の雰囲気がちょっと残っている
80~90年代に文化を発信し続けてきた六本木WAVEがあった頃は、特によく六本木に来ていたという野宮さん。
WAVEがあった頃はCDを見に行ったり、ニューウェーブばかりかけているクラブによく行ったりしていましたね。「玉椿」とか。それからデビューしてすぐの頃は、CMソングを歌っていた時期もあって、テレビ朝日のスタジオに歌いに来ていました。地下鉄から上がってくる階段などに、当時の雰囲気がちょっと残っています。90年代に入ってピチカート・ファイヴに加入してからはWAVEでイベントもやりましたし、渋谷系のアーティストはそこでレコードやCDを買ったりしましたね。
2000年以降の六本木は
仕事や遊びの空間から、住空間へ
その後、2000年代に入ってからは子供が中学校に入るまでの6年間、六本木ヒルズレジデンスに住んでいました。六本木ヒルズエリアは便利な上に、映画館、美術館も多く、様々なカルチャーが楽しめるアートな場所。それと同時に人情を感じさせる麻布十番商店街と隣接しています。現代アートを観た後に、息子の同級生のお父さんがやっている江戸時代から続くお蕎麦屋さんの「更科 堀井」で日本酒とお蕎麦を楽しんだりしていました。これが、六本木の醍醐味ですよね。