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FOCAL[フォーカル]

地元民に聞きました 湯浅町の“いい暮らし”

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湯浅町で生まれ育ったみかん農家の方と、海のそばでカフェを営む移住者の方にインタビュー。これまでの背景も年代も職業も違う二人なのに、湯浅町の好きなところは共通していました。住んでいる人だからこそ知る、湯浅町の良さとは?

文/西 倫世

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地元民に聞きました 湯浅町の“いい暮らし”

湯浅町の“いい暮らし”

有田みかんのなかでもトップブランドとして位置づけられる産地・田村の柑橘農家の跡取りとして生まれた井上信太郎さん。「幼い頃から地元の祭りが大好きで積極的に参加。小学生の頃からの友達と、お酒が飲める年齢になっても一緒にいられて、地域のために一緒に活動できている。それが僕にとっては心地いいです」と話します。「地元に人が呼べる農業がしたい」と望む井上さんは、和歌山で行われている、移住者向け事業「しごと・くらし体験」をサポート。希望者と一緒に農作業をしながら、湯浅での暮らしぶりを伝えています。「なによりうれしいのは『湯浅町が好きになった』と言ってくれること。今年の春に農業体験に来た大学生が、秋の祭りに合わせてまた遊びに来てくれるんです」と目を輝かせていました。

湯浅町の“いい暮らし”
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地元民に聞きました 湯浅町の“いい暮らし”
季節ごとの香りに包まれる

季節ごとの香りに包まれる

自然が豊かで、四季折々の農産物や魚介類をご近所さんからもらえる。そんなあたたかい交流が残る地方は他にもあれど、湯浅町ならではの良さを聞くと、熟考した井上さんから出た言葉は“香り”。「醤油醸造発祥の街で、今も残る醤油屋さんの近くを通ると、仕込蔵から醤油の香りがしますし、海沿いではしらすを水揚げし釜茹でにしている香りが漂う。ゴールデンウィークの頃には山肌に広がるみかん畑にみかんの花が咲き、町中で花の香りを感じることができます。写真や動画では伝わらない、湯浅町の香りを感じに足を運んでほしいですね」

季節ごとの香りに包まれる
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地元民に聞きました 湯浅町の“いい暮らし”

湯浅町の“いい暮らし”

栖原海岸のすぐそばに建つ「The 7th Sense cafe」。アウトドア基地としても機能し、シーカヤックやSUPなどの体験ツアーも受け付けています。こちらの代表である平田毅さんは、海遊びの魅力を広めたいと、約20年前、湯浅町に移住。名刺には“シーカヤック海洋冒険家”の文字が。なんとカヤックで日本の海岸線を一周し、移住先として選んだのが湯浅町だったそう。「湯浅湾は波がおだやかなうえ、無人島が5つもある。洞窟や滝など、海からじゃないと見られない景色がたくさんあってシーカヤックに最適だったんです」と振り返ります。

湯浅町の“いい暮らし”
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地元民に聞きました 湯浅町の“いい暮らし”

湯浅町の“いい暮らし”

「湯浅の魅力は、時間の流れがゆっくりしていて、のんびり過ごせること。自然がたっぷりあるのに、生活に必要なものはちゃんと揃っていて不便がなく、車に1時間半ほど乗れば大阪市内に着く。バランスがいい町」と話す平田さん。季節ごとに変化する景色も、住んでいるからこそ敏感に察知できます。「昼間は海から陸に向かって風が吹き、夕方は山から海に風が吹く。みかんの花が咲く5月の夕暮れ、海にいると辺りにみかんの花の香りが充満し、潮の香りとミックスされて、それがすごくかぐわしい。水平線に夕陽が落ちる幻想的な景色を眺めながら、五感が満たされていくのを感じます。秋になって空気の透明度が上がると視界がクリアに。天気がいいと四国の山々まで見渡せ、海に浮かぶ島々の佇まいに一層気品が漂うような気がします」。

[DATA]
住所/有田郡湯浅町栖原1434
電話/0737-63-3221
営業時間/シーカヤックなどは予約次第で随時開催、カフェは金曜日・土曜日・日曜日11:00~18:00

湯浅町の“いい暮らし”
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湯浅町の“いい暮らし”

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