日本ではクラフトビールの明確な定義はありませんが、アメリカでは「ブルワーズ・アソシエーション」という協会が3つの条件を決めています。それは「小規模であること」「独立していること」「伝統的であること」。アメリカの定義そのままではありませんが、日本でのクラフトビールの認識も「地域に密着した、小規模の醸造所で造られるビール」となっていることが多いようです。また、クラフトビールが人気となる前に、「地ビールブーム」がありましたが、地ビールはいわゆるお土産用ビールの域を超えられないクオリティのものが多く、地ビール=クラフトビールとするのは難しいかもしれません。最近では大手のビールメーカーがクラフトビール市場に参入したりと、クラフトビールの定義はますます難しくなっていますが、「より美味しいビールを造ろうという、造り手の情熱が感じられるビール」、それがクラフトビールの需要な要素となっていることは、間違いありません。
近頃人気のクラフトビール。日本各地でさまざまな味と香りのビールが造られ、東京や大阪などの大都市では、クラフトビール専門のお店が続々と登場しています。知っているようで知らないクラフトビールの定義と、一緒に味わいたい料理ジャンル3選、そしてもちろん、クラフトビールを飲めるお店もご紹介するので、お気に入りの一杯を見つけてください。
そのなかでも、代表的なビールの種類と、合わせたい料理ジャンルをご紹介します。
繊細な味付けと、盛り付けや器にもこだわりが込められた和食。合わせて飲みたいのは、日本の多くの大手ビールメーカーが造っている、黄金色で軽い喉越しが特徴の「ピルスナー」と、ピルスナーよりホップの香りとモルトの存在が感じられる「ペールエール」。どちらも日本では飲みなれている人が多く、比較的料理に合わせやすいビールです。軽く爽快な喉越しが、和食の美味しさをより強調してくれます。
ステーキやスペアリブなど、しっかり味がついた肉料理には、パンチあるビールを。まずは、柑橘系の香りと苦味がクセになる「IPA(インディア・ペールエール)」。苦味の理由は、18世紀にイギリスからインドまでビールを運ぶ際に、痛まないように大量にホップを投入したから。苦味が苦手な人には、黒い色の「スタウト」がおすすめ。IPAより苦味が少なく、ローストした麦芽の香ばしさと、どっしりとした飲みごたえが特徴です。
独特のクセある味が後を引くエスニック料理に合わせたいのが、フルーティな香りが特徴のビール。小麦から造られ、南国のフルーツのような香りが特徴の「ヴァイツェン」は、苦味がほとんどないので、ビールが苦手でも「これなら飲める!」という人が多いビール。コリアンダーやオレンジピールなどの、少しスパイシーな風味もある「ホワイトエール」も、まろやかな味わいでビールが苦手な女性に人気です。
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