今月の推しの装いは? 月替わりにドレスアップを変えるスイーツにくぎ付け
目次
スイーツを食べる時、まずそのドレスアップされた姿にうっとりする。
そして、愛おしさが溢れてにやにやしちゃう。私のために、長い時間をかけてお化粧をして、前日からお洋服を選んで……最高に可愛い“ワタシ”をみてもらうために、いそいそと準備をするデート前の恋するガール。可愛いよねぇ。
ベーカリー&カフェ「パティスリー ビヤンネートル」
ここ、「パティスリー ビヤンネートル」のスイーツは、ずっと恋している。なんていったって、最高に可愛いのだ。
あぁ……なんて可愛らしいお菓子のお家なんだろう。さくさくのミルフィーユの部屋の住人は、ルビー色に輝くアメリカンチェリー。相部屋ではなく、ひとつひとつ壁で仕切られた空間は、崩れやすいミルフィーユを食べやすくするためのキュートなアイディア。可愛くて耐震性もばっちりなお家です。
崩す忍びなさと葛藤しながら、さくっと壁をとって、ぱくり。ミルフィーユの層がはらはらと崩れる度に、放たれるバターの香り。甘酸っぱいアメリカンチェリーに、それらを抱擁する上品なディプロマットクリーム。
ずるいほど計算された旨みの層とハーモニー。ミルフィーユハウスの住人は、季節によって変わるそう。前回はイチゴさん、夏が近づけばマンゴーさん、楽しみは旬とともに。
さてさて、プリンセスのお出ましだ
マンダリン色のドレスを纏う、煌びやかな美女。鮮やかに目を惹く、熟れた沖縄マンゴーの髪飾り。ドレスの下に潜むパッションフルーツ達。緻密に計算されたディティールが眩しい、パティスリー ビヤンネートルの至高のオートクチュール。
果実の甘さにうっとりしたり、ヒヤッと爽やかなソルベに歓喜したり、グラニテやジュレの食感ににんまりしたり……。
ひと口、ひと口、違う味わいが広がるもんだから感情が忙しい。進むたびに、好きが増えちゃって、まいったなぁ。
気分はもう常夏の島
私は今、常夏の島のビーチでパラレルの下、燦々と輝く太陽を愛でている……。熟れた果実の色気たっぷりの甘味、すんっと駆け抜ける爽やかなライムとスパイスの香り。グラマラスな表情から、時折、垣間みせる澄ました横顔にどきっとしちゃう。可愛いだけじゃない、凛とした立ち振る舞い。自立した素敵な夏のプリンセス。
今日の東京は生憎の土砂降りだったけど、わたしのお腹と心はリゾートにトリップしたのですっかりご機嫌。
店名の「BIEN‐ÊTRE(ビヤンネートル)」とは、フランス語で「充実感」や「幸福感」という意味なんだとか。このお店の甘いギフトは、五感を満たす。
月替わりにドレスアップを変える「パティスリー ビヤンネートル」のパフェ。これを楽しみに毎月、足繁く通うファンも多いそう。
わかる……。“今月の推しの装い”気になっちゃうよなぁ、これは。
◆パティスリー ビヤンネートル
住所:東京都渋谷区上原1丁目21-10 坂の上21 番館1F
電話番号: 03-3467-1161
営業時間:11:00~20:30
定休日:不定休