A Happy New Year! 2023年、北から南まで感動の日の出シーン9スポットをご紹介

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2023.01.09

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A Happy New Year! 2023年、北から南まで感動の日の出シーン9スポットをご紹介

あけましておめでとうございます。2023年、皆さまにとって、ますますいい年になりますように。世界的にも日本的にもいろいろ大きなことがあった2022年をバネに、2023年はみんなそれぞれ飛び出しますよ! ということで、日本の東の果て北海道の標津から、西の果て沖縄の与那国島までの、日の出シーンを一気にご覧くださいませ。毎日毎日、こんなに明るく美しく、そして元気に楽しげに! 想像もつかないほど大きな天体がわたしたちにいい気分を届けてくれているなんて。その瞬間をちょっと意識するだけでぐーんと世界が広がりますね。どうぞ、ご覧くださいませ。

目次

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石垣島の平久保浜での動画はこちら

東の果て、北の果て。国後島すぐそこの北海道の標津の朝はドラマチック

日本海にポツンと浮かぶ小さな離島、新潟県の粟島の朝が真っ赤っか

島がいっぱいで不思議な連帯感に安堵する朝。太平洋に浮かぶ東京都の式根島

大型台風通過後の朝がダイナミックすぎる。東京都の三宅島

島と橋と朝日のバランスがえぐいほどいい。徳島県の鳴門大橋

神さま文化を濃密に受け取る神秘の朝。鹿児島県の奄美大島

とにかくキレイ、すけすけの海と朝日の最強コラボ。沖縄県の宮古島

巨大サンゴ礁に映る空に大感動、大自然に恵まれた島の朝。沖縄県の石垣島

覚悟を感じるかっこいい日の出、最西端の地に朝が来る。沖縄県の与那国島

石垣島の平久保浜での動画はこちら

全国の日の出シーンを紹介する前に、まずは石垣島の一番北、平久保浜での朝の動画をご覧ください。

東の果て、北の果て。国後島すぐそこの北海道の標津の朝はドラマチック

ここは標津(しべつ)。北海道の東の果て、もうすぐそこに見えてるのが国後島(くなしりとう)っていう果てっぷり。ほとんど日本の夜明けのスタート地点になります。

標津

この朝は9月の終わり。東京はまだまだ蒸し暑く、沖縄なんてがぜん海に入りまくっている時期ですが、ここ北の国はもう冬の手前。皮のコートを着て、手袋をして、ホッカイロを腰に貼って夜明けを待つのでした。

標津

このニョキッと海を貫く、長い長〜い道は防波堤。荒波の海の真ん中を歩けるってまるでモーゼでしょ。向こうに見える陸地は国後島、なんだか地図の世界にいる気分。地球との一心同体感に感激しながら太陽を迎え、ドローンを飛ばしていると、国後島の方から船が戻ってきました。随分早いうちから、というか夜中から暗黒の大海原に出ていたんだなぁと思うとしみじみきます。なんだか毎日が大航海時代じゃないですか。黒い茫漠の世界へ乗り出していく姿勢が目に浮かんで、漁師さんのかっこよさにしびれまくるのでした。2023年も、勇気凛々で臨みましょう。

日本海にポツンと浮かぶ小さな離島、新潟県の粟島の朝が真っ赤っか

ここは粟島、新潟県の佐渡島の北側に浮かぶ小さな離島。このときも9月の終わり、あれ? いい朝焼けって9月が多いのかな?

粟島

日の出の40分も前から、ずんずん世界がどす赤くなっていったんです。うっすら広がる雲に海の底から湧き出る赤が反射して、空も海も全部赤、しかも渋い赤。あまりの染まり具合に、寝ぼけ眼をこすりましたよね。「やっば!」と、現実の美景と知って覚醒。すぐさまドローンを準備してフライトです。海と空だけの変化のない世界ではありますが、飛んでることがこれほど夢見心地になれるなんて。すばらしい赤の席巻でした。

粟島

そして、ひとたび太陽が昇りきれば青の席巻! 真逆の魅力に世界が酔いしれます。

ちっぽけな人間をとりまく世界が、こんなに真逆の顔をギャップだらけの性質を惜しげもなく披露してくれるんですから。自分も、決め込んだ、思い込んだ何かにとらわれることなく、のびのび自分を謳歌しよって改めて思いました。

島がいっぱいで不思議な連帯感に安堵する朝。太平洋に浮かぶ東京都の式根島

ここは太平洋に浮かぶ、小さな小さな式根島の11月初旬。伊豆諸島のひとつだけど、なんとまぁ、よく聞く「伊豆七島」のひとつではないんですって。すぐ北が伊豆七島のひとつ、新島で新島村に属しているからでしょうかね。ともあれ、品川ナンバーの車が走る、東京都新島村式根島。夜にライトアップが美しい東京タワーを水辺から眺め、レインボーブリッジをくぐる船に乗りこんだのに、朝が来るとそこは別世界、むしろおとぎ話の世界。空も飛んでないのに、ぜんっぜん違う世界観が待ってくれていました。

式根島

のどかで猛々しい、やさしくて厳しい、美しくて淋しい式根島で迎えた朝はとんでもなく神々しかったです。写真の右にうっすら見える島影は三宅島。こんな何にもない大海原の真ん中にいると、遠い島影にほっとします。行こうとすれば船で数時間かかる距離なのにご近所さん感覚、親近感しか湧きません。「人類皆兄弟」っていう古くから唱えられる単語がありますが、この遠いのに心は近い島と島を思うと、本当に地球にいるってだけでみんな家族なんじゃないかと、とち狂ったかのように美しいことを考えてしまいます。みなさん仲良くしてください!

式根島

ちなみに式根島は温泉の宝庫。こんな海と一体化した温泉がいくつかあるんですよ。露天も露天、大海原に浮遊するかのようにつかる温泉は最強すぎて格別! ね、温泉民族、日本人としてはどうにも興味の湧く島でしょ。

大型台風通過後の朝がダイナミックすぎる。東京都の三宅島

さて、ここはさっき式根島の兄弟分として写真に写り込んでいた三宅島。10月の初旬で、日本中になかなかの被害をもたらした巨大な台風が夜に通りすぎていった直後の朝です。

三宅島

三宅島は海辺からそれなりに高い崖を上ると陸地があるイメージ。ここに写り込んでる崖も10メートルくらいあると思います。波、めちゃくちゃ大きいでしょ! 清々しいまでにすっきり晴れた空と、大きくてパワフルな太陽、それに、煽られまくったどでかい波。なんて力強い絵でしょう。まさに破壊と再生、破壊と創造。大自然の強烈な力、抗うことのできない威力を、受け止めるしかない人間が、神の思し召しと考えるようになったのは、自然で必然なことと感じざるを得ない光景でした。素戔嗚尊(すさのおのみこと)はいる、シヴァ神はいる、神の思し召し。大きな海と空に挟まれて撮影していると、自分がちっぽけだと実感しまくるんです、そしてうれしくなる! それは、大いなるものに抱かれている安堵を全身で感じているからだと思っています。

三宅島

で、これが台風が近づいてきたときの波ですよ。崖は10メートルくらい。すごいでしょ、震えあがっちゃいますよねぇ。

島と橋と朝日のバランスがえぐいほどいい。徳島県の鳴門大橋

さぁ、自然と人知の融合美! なんて神々しい姿でしょう。人間が自然と肩を並べ、絶妙なバランスで感動を生み出している証拠写真。すごいなぁ、偉大だなぁ、誰? これ作ったの。

鳴門大橋

これは徳島県鳴門と兵庫県の淡路島をつなぐ鳴門大橋。鳴門側から撮っていて、向こうに見える陸地が淡路島です。

自然と人間も、お互いのよさを持ち寄りあって共存できる。どんな世界でも、誰とでも、感性と努力によってバランスを保った美しい結果を生み出すことはできる。そう思わせてくれる最高に前向きな朝日でした。地図に残る仕事ってよく言うけど、そんな意味でも本当に偉大ですよね。

鳴門大橋

こちらは夜の鳴門大橋、あぁうっとり。イルミネーション目的ではなく、安全のためについた灯りと、走り去る車の光。闇に浮かび上がる人の息吹。なにこの意図せぬキレイさ、神様なの!? どこぞのムスカ(映画「天空の城ラピュタ」の登場人物)が「人がゴミのようだ」と言ったのは有名ですが、こちらは「人が神のようだ」! あ、自惚れてませんよ(笑)。

神さま文化を濃密に受け取る神秘の朝。鹿児島県の奄美大島

大自然と古くから積み重ねられた人の思いとの融合はこちら。奄美大島の安木屋場の朝日、心深くまで迫り来るものがあります。

奄美大島

この東シナ海に浮かぶ三角岩は「立神」と呼ばれる信仰の対象です。理想郷ニライカナイから神様が人里へと訪れるとき、ちょっと休憩するための岩なんですって。数々の神様が座ってお茶でもしていったのでしょう。そうやってずーっと崇められている岩に続く防波堤。人の都合で作る防波堤ではあるけれど、あきらかに立神さまを近くに感じたくて造られた海の中の参道と言っても過言ではなさそうです。

そんな神聖な立神さまと自分の間に、宇宙の使者大きな太陽が仲間入りしてきました。今、自分は大自然に生かされ、脈々と受け継がれる先人たちの思いの上にも立っている、小さな人間それぞれの体に、いろんなものが宿っているんだと思えてくるんです。

奄美大島

あー自分は普段、そんな崇高なこと考えるどころかむしろ腹黒い生き物なのに。こうして一瞬でも浄化されて白くなってすぐ黒くなって、白くなって黒く……何が嘘でも本当でもなく、全部が自分なんだなと、受け入れる器を育てていくのです。都合いいな(笑)。

とにかくキレイ、すけすけの海と朝日の最強コラボ。沖縄県の宮古島

沖縄県の宮古島、言わずと知れた海の美しさ超一級の南国離島。その朝は、やっぱり清涼感でいっぱい、一生ものの太陽を、水しぶきと一緒に山ほど浴びました。

宮古島

南国に行ったらぜひ、海の中で太陽を迎えてください。特権だから。ただでさえ清らかで陽気な光が、自分の作る波に波紋に反射する感動を、ぜひ味わってください。大自然と自分のリズムが生み出す芸術です。撮れなくっていいんです、体で感じてきてください。どんなに小さな一歩でも、いえ、小さな震えすら、世界に美しい影響を与えることができるんです。こんな前向きな啓示があるでしょうか。どんどん降ってくる陽気な教えをぜひ、全身で受け取ってきてください。

宮古島

こちらは東辺名崎という崖から。まるで、真っ赤な龍が空を舞っているかのよう。太陽が昇ってくるのがうれしいのかな、生きとし生けるもの、生きてるのかどうなのか神様界まで毎日大盛り上がりなんだな、そんな風に思わせてくれる神秘的な空でした。

巨大サンゴ礁に映る空に大感動、大自然に恵まれた島の朝。沖縄県の石垣島

ここは石垣島の一番北、平久保浜での朝です。どうです、このつやっつやの朝。どんなに人生や世界に落胆していたとしても、こんな美しい現実を見てしまったら、とりあえず一瞬忘れちゃいそうでしょ。もうこのエネルギーは何事にも変え難いと思っています。世界は思っているよりずーっと広い、美しい、そしてやさしい。

石垣島

ここは日本最大のサンゴ礁、石西焦湖の上。1キロメートルくらい浅いサンゴ礁が続いていて、あの太陽が見えるちょっと前くらいにサンゴ礁の際、リーフエッジが現れ、ガクンと深くなるんです。このままエッジまで走っていってしまいそう。「美しい」って極まるとものすごいパワーを発揮しますね。もうわたしはほとんど吸い込まれるように駆け出したのでした。

石垣島

サンゴ礁の中の静かな海面に、盛大に映りこむ空。光が強すぎて青黒く見える世界。でもこれは全ての角度からこう見えているわけではないんです。同じ世界のワンシーンを、自分が好む角度から、感性が喜ぶ角度から捉えた写真。物理的なことではなくても同じだと思うんです。自分が見たい世界を、見たい角度で、自分を信じてとことん向かい合うことが自分の幸せだと思っています。

覚悟を感じるかっこいい日の出、最西端の地に朝が来る。沖縄県の与那国島

日本で最後に朝を迎える地、最西端の与那国島は崖の上で太陽を迎えました。

与那国島

めっちゃ猛々しい島なんですよ、崖だらけ。どこまでも青くて美しく、陽気な空気に満ち満ちて。そしてとびきり力強い。八重山諸島のひとつといっても、ぽつんとこの島だけずいぶん離れて孤立しているんです。その地理条件に対する感慨もあるのかもしれませんが、とにかく陽気で強いと感じます。きっぱりとした度胸みたいなものを感じちゃうんです。腹をくくった陽気さというのかな、覚悟がある。

与那国島

何事も覚悟があると強いですよね。やり抜く覚悟、楽しむ覚悟、美しくある覚悟、ほっこりする覚悟。この島にくるといつも、きっぱりとした気持ちよさを獲得するので大好きです。

2023年も毎日太陽が昇ります(笑)。日々新しい気持ちで、自分を満たしてそれぞれの幸せを歩みたいですね。皆さまにとって、いい年になりますように!

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ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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