最後の秘境エルニドのマングローブに佇むお宿みっけ! スーパー絵になる桟橋と島々の絶景

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2022.11.14

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最後の秘境エルニドのマングローブに佇むお宿みっけ! スーパー絵になる桟橋と島々の絶景

うれしいですねぇ、街は活気を取り戻し、全国旅行支援はスタート、国際線も昨年の3倍に増えたといいます。自粛とか言っていたのは過去のこと、時代が変わったんだと、空気が感じさせてくれますね。ということで、海外のお話をしてみようと思います。大好きなフィリピンのエルニドのこと! 「最後の秘境」なんて言われることもあるエルニドですが、とっても広い地域の名前で、一口にエルニドと言ってもいろんな顔を持っているんですよ。今回は、とっても絵になる桟橋のある、マングローブのお宿でのお話をどうぞ。異国に触れるあの感覚、味わっていただけましたら幸いです。

目次

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エルニドの桟橋で見られるシーンを動画でお届け

エルニドってどこ? 日本からのルートは?

とまこ流、撮影&滞在スポットの見つけ方

船で送迎って、海の民すぎる

絵になる桟橋はこちら

居心地抜群、マングローブに馴染んだお宿

マングローブの中のお宿、2泊3日の過ごし方

月夜のマングローブカヌーが心地よすぎる

エルニドの桟橋で見られるシーンを動画でお届け

まずはエルニドにある桟橋からどんなシーンが見られるのかご覧ください。お宿のちびっことのなれそめと、河口の浅瀬が鏡になって、そこら中が朝の空になっている動画です。

エルニドってどこ? 日本からのルートは?

エルニドは、フィリピンの島々の中でも西にちょっとはみ出し気味の海に浮かぶ「パラワン島」という島北部の地域名です。ちなみにフィリピンの島数は7,641で世界で7番目に多く、日本の島数は6,852で世界では8番目。国土小さめのフィリピンと日本、大健闘ですね。

日本からは、マニラかセブを経由して行くことができます。わたしは航空券がより安い前者マニラ経由で行きましたが、マニラからは小さなプロペラ機。美しい海とたくさんの島を見下ろすフライトは最高でしたよ。

とまこ流、撮影&滞在スポットの見つけ方

わたしのエルニドドローン旅のルートは、メインとなるエルニドの街にほど近いビーチ→北部のビーチ→北部の離島→マングローブの中→西の離島、でした。以前、北部の離島でのグランピングのお話をしたことがあります。

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そちらもだいぶ人の行かないところですが、今回のマングローブエリアもなかなかの穴場スポット。隠された絶景&最強に居心地のいいスポットで思い出すだけでうっとりしちゃいます。

そんな秘密めいたスポットをどうやって見つけているかというと、めっちゃ単純、Googleマップを使っているのであります。ピンチアウトして見たのがこれ。「この桟橋、行きたい! あ、桟橋目の前にお宿もある! ということは、絶対たどり着ける場所だな」そうやって決めたのです。

Seahorse and Mangrove Resort(Googleマップ)

地図のチェックポイントなど、探し方をもう少し詳しくお話しますね。

わたしが旅中に一番求めているのは、日の出日の入りのどちらかに太陽と向かい合わせられる海で、地形が面白そうなところ。まずは表示をデフォルトから航空写真に切り替えて、行けそうなエリアの海岸線をピンチアウトして詳しくみていくのです。

エルニド(Googleマップ)

すると、実際に行けるビーチなのかどうか(道のないビーチもたくさん)、その場所の波の静かさ(湾のようになっているとより静かと判断)、映り込む島や半島の形、だいたいの海の透明度、サンゴ礁の大きさ、などがわかってくるんですよ。それに日の出日の入りの方角がわかるアプリも組み合わせればスポット情報としては完璧。太陽が海から昇ったり沈んだりするのかまで予想を立てて選んでいます。

そして再度Googleマップでチェックするのは、近くに宿があるかどうか。特に海外だと大切です。まだ暗い夜明け前や、沈み切った夕暮れ後にタクシーを手配して移動するのはなかなかひと手間だし、ちょっとこわいので、自力で行き来できる場所じゃないとね。

なので、行きたいスポットによっては、宿の選択肢がないこともよくあります。例えば先述の北部の島でのグランピングもそう。その島には宿泊施設がそれしかなかったから、禁断のひとりグランピングをしてしまったのですよ。結果、最強に最高でした。

船で送迎って、海の民すぎる

たいていGoogleマップに出てくるお宿は、そこからたどっていけば何らかの予約サイトにいけることが多いです。今回のお宿「Seahorse and Mngrove Resort」もそうしました。

バスターミナルで待ち合わせて行くとのことだったので、送迎車が来るのかなぁと待っていたら、その近くの浜辺から小さな船に乗りこみましたよ。

もう、行く道が既にアトラクションじゃないですか! 最高〜。

エルニドの海は島がいっぱい! この島影が絵になるんですよね、エルニドの海は。この点は瀬戸内海みたいです、雰囲気は違うけど。

絵になる桟橋はこちら

そうして30分ほど船で走ると、件の桟橋に到着しました。さっそく気になったスポットに到着しちゃってうれしい限り。

お客さんだけでなく、普段の暮らしでも船で行き来することの方が多いようです。マングローブの森の中も通れるけど、きっと未舗装の狭い道をぐるっと走るより、広い海を真っ直ぐに走る方が速いですもんね、気持ちいいし。海の民だなぁ。

それにしても、日本には存在しなそうな、どうにもはかなげな桟橋、情緒たっぷりです。

島々を背負った美しい海の真ん中に連れ出してくれる最高の道、二泊三日で何回往復したことか。桟橋ではこんなこともありましたよ。

フィリピンは全体的にとっても人懐っこい国民性なんだろうなぁと思いますが、お宿のちびっこもそう。会った瞬間に仲良くなって、よくじゃれて、毎度キュン死していました。撮影しているときもそうです。わたしを見つけると駆け寄ってくるちびっことのほっこりシーンが、海の上で繰り広げられるなんてね。

桟橋を空から見下ろすとこんな感じ。

なかなか長いしほっそいし、危なっかしいです(笑)。とはいえ海の真ん中を歩けるのは、モーゼが海を割った道か桟橋か、どちらかですね。

ちなみに、木々に埋もれてよく見えませんが、桟橋のすぐ近くにお宿の建物が潜んでいるんですよ。

居心地抜群、マングローブに馴染んだお宿

お宿はマングローブの森の中。建物が森と一体化しているような造りでとっても気分がいいんです。ウッディで、人工物感を必要以上に感じさせなくて、とっても馴染んでいます。

こちらの廊下は開けっぴろげ。

マングローブに面して、カウンターテーブルがついているのが最高です。ここで日記を書いて、読書をして、ご飯を食べて。食事は注文もできますよ。というか、ここは深い森の真ん中なので、食べに出かけたり、買い物にでたりするようなところはひとつもないのでした。食事はとび抜けておいしいわけではないけれど、お母さんが心をこめて作ってくれたのがよく伝わってきて、ほっこりとあたたまるお味です。

このサンドイッチは、ネタ。

サンドイッチっていうか、重なったトーストじゃないですか(笑)。確か少しくらい具材はあったと思います。このときもププッと吹いて「おいっ」と思ったから撮ったのですが、あまりに環境が最高すぎて、濃厚なマンゴージュースが最強すぎて、美しいシーンを見る目線が勝っていたのがおもしろいです。日本で今見ると、つっこみ90%の絵に見えますが。

お部屋も最高なんです。

光たっぷりのリビングがあって、その奥にベッドルームとシャワールーム。お湯が出なくて修理してもらうのに時間がかかったりもしましたが、気持ちがのびきっているからか、マングローブタイムになっているからか、そんなのなんでもありません。これで一部屋1泊あたり8,000円ほど(コロナ前)。数人で行ったらかなりお得ですね。

ひとり旅のわたしには最高の相棒がちびっこ以外にも。

お宿のにゃんこが人懐っこくて、いつもわたしが帰ってくるのをドアの前で待っていてくれました。鍵を開けると先に部屋に入っていきますよ。こういうほっこり、たまりません。

マングローブの中のお宿、2泊3日の過ごし方

さて、そんなマングローブのまっただ中にポツンのお宿で二泊三日をどう過ごしたかといいますと。ひとことで言うなら、朝から晩まで桟橋で絶景に触れてドローンを飛ばしていました。

長いセンテンスで言うと、まだ暗い頃から桟橋に出てご来光フライトをして、お宿に戻ってマングローブを眺めるカウンターで朝食をとって、写真や動画の編集をして、桟橋でフライトして、ちょっと昼寝して、おやつを食べたら桟橋でフライト、桟橋やらでちびっこやネコとじゃれていたら夕暮れ前になってて、桟橋でフライト、ご飯を食べて、桟橋で星を見て、写真や動画の編集をして、シャワーを浴びて寝る。ずいぶん桟橋大活躍ではありませんか。

周りに浮かぶ島々の中でも桟橋から近く、なんだか存在感のあるピナブユタン島をめぐるシーンは神秘的でしたよ。

こちらは朝日がピナブユタン島側の西の空に反射している様子。アンニュイな色のグラデーションがたまりません。

昼間のシーンはとにかく気持ちがいい! 海と島影、雲と青空、風光明媚とはこのことですね。

夕暮れ時はこんな感じ。直球のセンチメンタルが太陽から溢れ落ちています。いくらでも撮影して、いくらでも眺めていられるのに、夜の暗闇は容赦なくマングローブの海も包み込んでゆくのです。

月夜のマングローブカヌーが心地よすぎる

さて、太陽が沈んですぐ、お宿の方に案内していただきカヌーに乗りこみます。マングローブの中へと川を上っていくのです。

ぐんぐんと暗くなり、怖さが増していきます。海も川も穏やかだけど、カヌーがひっくり返らないかなんて誰も知りませんから。カメラなどの機材だって持っているし、海の中にワニがいるんじゃないかとか思わなくもないし(マレーシアのマングローブで小さいワニに出くわしたこともあるし、実際この地域にもいるらしい)、おそろしやー!

でも不思議なもので、月が昇って光を浴びているのを認識した瞬間、心が安らいで怖さが消えたんですよね。月って人間にとって確実に生きる望み。あの光には安らぎ成分が配合されているのかな。

そんなロマンチックな気分になっていたら、お宿の方から、なかなか大胆なオファーがきましたよ。

「ここにはたくさん島あるでしょ、島売ってるよ。ひとつどう?」
「えーそれすごい、いくら?」
「(日本円に換算すると)20億円だよ、恋人に買ってもらうといいよ」
「……ちょっとドバイに行って石油王つかまえてくるわ」

ね、ロマンチックでしょ(笑)。

そんなこんな、桟橋を巡る大自然が絶景すぎて、人々やネコとの笑いはほっこりすぎて。最高に癒されるマングローブに秘められたお宿もいいでしょ?

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#ドローン旅 #絶景 #海外

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ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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