湯浅町といえば、醤油醸造の発祥の地。豊かな自然からもたらされる特産品が多数あり、食べておきたいおいしいグルメがたくさんあります。和歌山県の温暖な気候と同じくらい、あたたかい町の方々にもてなしてもらいながら、和歌山県出身の女優・岡本玲さんと、湯浅町グルメをあますことなく堪能しました。
写真/山田大輔 スタイリスト/Lim Lean Lee ヘアメイク/奥田真莉 文/西 倫世
湯浅町といえば、醤油醸造の発祥の地。豊かな自然からもたらされる特産品が多数あり、食べておきたいおいしいグルメがたくさんあります。和歌山県の温暖な気候と同じくらい、あたたかい町の方々にもてなしてもらいながら、和歌山県出身の女優・岡本玲さんと、湯浅町グルメをあますことなく堪能しました。
写真/山田大輔 スタイリスト/Lim Lean Lee ヘアメイク/奥田真莉 文/西 倫世
JR湯浅駅から徒歩約2分の場所にある喫茶店。ランチメニューは10種以上あり、湯浅名物のしらす丼(700円)もあれば、ミックスフライやハンバーグ、チキンカツといった洋食メニューもあるので、どんな気分のときも食べたいものが見つかるはず。人気はマスターが自ら数種類のスパイスをブレンドし、数日間煮込んで作るスパイシーなカレー。後引くおいしさがあり「一度食べるとヤミツキになる」と、県外から訪れるファンも多いそう。スイーツやドリンクも豊富。
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住所/有田郡湯浅町湯浅1045-1
電話/0737-62-3135
時間/月曜日9:30~14:30(LO14:00)、 水曜日~日曜日9:30~14:30、17:00~20:30(LO20:00)
定休日/火曜日
歴史のなかを
のんびり散策
かつては「フジイチ」の屋号で醤油醸造をしていた栖原家の住宅が、醤油醸造の歴史が学べる施設に。主人や従業員の生活の場であった主屋、大豆を蒸したり生醤油の火入れを行った釜場跡、家財や食糧の米・醤油の原材料と容器類を保管していた2つの土蔵などを見学できます。欄間や釘を隠すために施した釘隠し、襖絵など、時代が刻まれた細やかな意匠も見逃せません。店主が湯浅弁で醬油醸造を解説するVR体験(9:30~11:30、13:30~16:30)も可能。醤油の歴史を学んでおくと、これから味わう醤油が一層おいしく感じられるはず。
[DATA]
住所/有田郡湯浅町湯浅557
電話/0737-20-9012
時間/9:30~16:30
定休日/水曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
入場料/無料
湯浅町が生み出す
伝統の味を堪能
昔ながらの製法と国産原料にこだわりつつ、斬新なアプローチの醤油を生み出している「湯浅醤油」。お土産処には、自然栽培の原料のみを使った高級醤油「魯山人」をはじめ、大豆の代わりに丹波黒豆で作った醤油、6種のスパイスをブレンドしたカレー専用醤油など、約15種ものユニークな醤油が揃います。関西最大級の木樽がある醤油蔵を見学できるほか、醤油の諸味を混ぜる櫂(カイ)入れ体験、ペットボトルに諸味を仕込み持ち帰って育てるマイ醤油づくり体験などもできるので、旅の思い出とお土産が一度に手に入ります。
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住所/有田郡湯浅町湯浅1464
電話/0737-62-2100
時間/9:00~16:00
定休日/年末年始
料金/蔵見学は無料、櫂入れ体験300円、マイ醤油づくり体験1,300円
パワースポットで
元気チャージ
西暦801年(延暦20年)に坂上田村麻呂が大國主明神としてお祀りしたのが創建で、その後、湯浅城主湯浅宗重がこの地に社殿を遷し、大國主命を主祭神として旧湯浅村の氏神としてお祀りした神社。今も湯浅の氏神様として親しまれ、醤油醸造家や農家、商人たちが商売繁盛の祈願に来ています。拝殿の両脇には樹齢100年のクスノキが葉を揺らし、厳かな雰囲気。毎年秋に開催される例大祭(2023年は10月22日)は、有田地方で最大級のお祭りで、高さ3m近くある豪華な御所車と氏子崇敬者が奉納する20基の神輿がお渡りする神事は見物者を魅了します。
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住所/有田郡湯浅町湯浅1914
電話/0737-62-2405
時間/自由拝観
農家が届ける
とっておきスイーツ
湯浅町で柑橘を幅広く栽培する主井農園直営のフルーツパーラー。もぎたての果実をしぼってソフトクリームやアイスクリーム、ドリンクなどにしています。ソフトクリームに使うシトラスはその時期一番おいしい品種を1種厳選。食べごろのものを見極めているため、品種は数日から数週間単位で頻繁に入れ替わります。牛乳は柑橘との相性を最優先して厳選。テイクアウト用のアイスクリームは松兵衛みかん、三宝柑、清見、カラマンダリンなど8種あるので、食べ比べして品種ごとの違いを楽しんでみましょう。
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住所/有田郡湯浅町栖原496-4
電話/090-1582-5022
時間/11:00~17:00、水曜日11:00~16:00
定休日/木曜日
地元の隠れ家で
ゆったりと一泊
1892(明治25)年の創業以来、紀州のかくれ湯として愛されてきた栖原温泉。すぐそばにある自家源泉からコンコンと温泉が湧き出ています。趣の異なる客室は5室のみ。食事処も5つの個室に分かれているため、リラックスできるプライベートステイが叶います。お楽しみの食事は、近海で取れた新鮮な魚介が自慢。料理の内容は季節や旬にあわせて替わり、例えばお刺身に泡状の醤油を添えたり、湯浅なすを丸ごと茶碗蒸しにしたり、遊び心ある仕掛けにときめきます。器は地元陶芸家が手がけたもの。盛りつけの美しさにも見惚れます。
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住所/有田郡湯浅町栖原1363
電話/0737-62-2198(受付8:00~20:00)
定休日/水曜日
チェックイン15:00~18:00/チェックアウト~10:00
湯浅城の天守閣が宿泊施設に。湯浅湾を見おろす高台に建っているため、展望台からは湯浅町が一望できます。大浴場は 美肌効果も期待できるアルカリ泉。海や山の幸をふんだんに取り入れ、湯浅醤油や金山寺味噌で調味した会席料理も評判です。
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住所/有田郡湯浅町青木75
TEL/0737-63-6688
「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区」内にある、築130~150年の古民家を改修した貸切宿。部屋は3タイプあり、それぞれ土間や吹き抜けがある昔ながらの町家です。湯浅の歴史と文化を感じ取るには最適なお宿です。
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住所/有田郡湯浅町湯浅21-1(きたまち101、102)
有田郡湯浅町湯浅582(かじやまち301)
電話/0737-65-0300
300坪の庭園をもつ、純和風の割烹旅館。趣と侘び寂びのある日本的な美しさが随所に感じられるつくりが特徴です。料理は素材本来の美しさを活かした会席料理で、鱧や伊勢海老、紀州クエにシロウオなどが味わえます。
[DATA]
住所/有田郡湯浅町別所166-1
電話/0737-62-3168
初心者でも安心の道具をレンタルし、安全な筏の上で、気軽に海上での釣りが楽しめる釣堀。「海上釣堀湯浅」では1日に3~4回、いけすに真鯛やシマアジ、青魚などが放流され、また釣場にはスタッフが常駐しサポートしてくれるため、初心者でも高確率で釣れるのが人気の理由。釣った魚はすべて持ち帰り可能。その場でさばいてもらうこともできるので(有料)、自分で釣った魚を湯浅の醤油と一緒に味わってみるのも乙な体験です。
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住所/有田郡湯浅町湯浅2985
電話/080-8306-6222
時間/受付は夏季6:00~、冬季6:30~、釣行時間7:00~13:00、7:30~13:30
定休日/元日のみ
料金/女性7,500円、男性11,000円
波がおだやかな湯浅の海はマリンスポーツに最適。夕陽の名所で有名な栖原海岸の目の前にある「すはらシーサイドハウス」では、インストラクターの付き添いのもと、シーカヤックやSUPなどのマリンスポーツが体験できます。シーカヤック初心者は、半日で約3㎞を往復するショートコースがおすすめ。ここ数年、人気になったSUPは、まるで海の上を散歩しているみたい。レンタルウエアも充実しているので、思い立って手ぶらで参加してもOK。オーシャンビューの一棟貸宿泊施設とのセットプランもあります。
[DATA]
住所/有田郡湯浅町栖原966-1
電話/0737-63-6550
料金/シーカヤック・ショートコース7,000円・無人島探検コース11,000円、SUP体験7,000円
お腹も心もととのえられる
旧駅舎が醸す
ノスタルジックな雰囲気を
築約90年の木造の駅舎をリノベーションし、食堂&お土産店として2023年5月にオープン。漆喰の天井やベンチなど、そこかしこにかつての名残りが見つかる、真新しいけどノスタルジックな空間です。印象的なショーケースには、薪で炊いた竃ごはんと湯浅の醤油や金山寺味噌、鴨などでつくったおむすび、羽二重餅に醤油や味噌を合わせた炙り餅などがならび、イートイン、テイクアウトどちらも可能。食堂では和定食や鴨そばなどがいただけます(※メニューは季節によって変更あり)。屋外のデッキ席に出ると、パンダくろしおなど、JRの車両が目の前を通過!食事や買い物をするだけじゃない、湯浅の新名所です。
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住所/有田郡湯浅町湯浅1075-2
電話/070-9133-0737
時間/ショップ10:00〜17:00、食堂11:00~14:00
定休日/不定休
地元グルメを
旅のお土産に
金山寺味噌の老舗「丸新」。金山寺味噌は、米、大麦、大豆、瓜、なす、生姜、しそなどを混ぜ合わせ、自然発酵させたおかず味噌。原料はどのお店もほぼ共通ですが、こちらは子どもから年配者まで全世代が食べやすいうす塩&甘口なのが特徴です。また辛口、わかめ、ゆず、具沢山などもあるので、好みに合わせて選びやすいのも魅力。金山寺味噌だけでなく、醤油やポン酢、梅干し、しらすの佃煮、柑橘ジュースと、湯浅の特産品があれこれ手に入り、湯浅駅前と好立地。旅の最後に、おみやげをまとめ買いするのに重宝します。
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住所/有田郡湯浅町湯浅1055-22
電話/0737-62-5111
時間/9:00~19:00
定休日/なし
レトロなのに
ちょっと新鮮な空間
80年代の邦楽を中心に取り揃えたレコードショップにカフェを併設。ナチュラルだけどかっこいい木目×黒の空間に、アナログレコードがずらりと並んでいます。メニューは豊富で、ランチ、パンケーキやパフェ、多彩なドリンクが味わえ、クリームソーダは7種類も。ブーム再燃中のレコード×クリームソーダの組み合わせが素敵で、懐かしく思う世代も、新鮮に感じる世代も、居心地の良さを感じるはず。視聴用のレコードプレイヤーもあるので、デジタル音源とは異なる、ざらついた温かみのある音を聞いてみては。
[DATA]
住所/有田郡湯浅町湯浅1594-17
電話/0737-63-0561
時間/11:00~17:00(LO16:30)※11:00~13:00は日替わりランチのみ提供、金曜日・土曜日13:00~17:00(LO16:00)、19:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30)、日曜日13:00~17:00(LO16:00)
定休日/不定休